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岩瀬労に言わせろう!

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「セックスと超高齢社会」坂爪真吾・著<NHK出版新書>を読んだ

歳をとると子供に戻るといわれ、「還暦」には、赤いチャンチャンコを贈る習慣がまだ残っている。これは、還暦に生まれ直しという意味があり、「赤ちゃんに戻る」ということの名残なのだろう。でも、それは遠い昔の話。現代の60歳は、まだまだ身も心も現役だし、赤ちゃんどころか、肉欲も金欲もまだまだ旺盛である。


もともと「性は生殖の手段だけでなく、他者とのコミュニケーションの手段でもある」と著者は語り始める。ヨーロッパでは、燃え上がる春と、死に至ろうとする冬の間に訪れる季節という意味で高齢者の性を、「セプテンバー・セックス」と呼ぶそうだ。


他人の、それも高齢者のセックスライフは、特に関心があるだろう。「この一年間に性交をしたいと思ったことはどれくらいあるか」という質問に対する結果は、・・・ネタバレになるから、本書でお読みになって驚いてほしい。


「人は老いたら枯れる」というのはあくまで一面的な見方であると著者は指摘する。男性の約●割、女性の約●割は、70代になってもセックスへの関心や願望を多かれ少なかれ持続されていることに、<いわろう>は、己のセックスライフに照らせば納得する次第だ。


「生身の相手とセックスをしたい」「挿入は無理でも、裸で抱き合って温もりを感じたい」という願望の背景には「自分を一人の人間として、価値ある存在として認めてほしい」といった承認欲求が絡むことがあるとも著者は語る。


自らの人生の最終舞台で、主演・脚本・演出の権利=生と性の自己決定権をむざむざと他人に渡してしまうのは、あまりにももったいない。性は、他者との関係性を築くための最も強固な手段のひとつでもあり、自分が自分であることを確認できる手段の一つであると、著者は本書で何度も力説する。


人生100年時代もすぐそこだ!


高齢者なのに、こんなに性に執着する私は、異常なのではと、お悩みのあなたにこそ、本書をにしてほしい!しっぽの端までギッシリと餡子の詰まった鯛焼きを食べたような満腹感が得られる良書だ!


セックスと超高齢社会 「老後の性」と向き合う (NHK出版新書)


坂爪 真吾/NHK出版



<いわろう>のお薦め度 ★★★★★


<いわろう>のお薦め度規準

(独断と偏見です。あしからず)

★★★★★蔵書にして読み返したい

★★★★☆読みごたえありでお薦め

★★★☆☆そこそこ読みごたえあり

★★☆☆☆時間つぶしにはなります

★☆☆☆☆時間の無駄使いだけです



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by iwaserou | 2018-09-10 20:48 | 読書感想文(お薦め度付き) | Trackback | Comments(0)
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