岩瀬労に言わせろう!

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「官能美術史(ヌードが語る名画の謎)」池上英洋・著<ちくま学芸文庫>を読んだ


<いわろう>の義妹は画家である。銀座の裏通りでしばしば、個展を開く程度である。その都度、最終日には必ず、彼女の作品群を観ることになる。それは、単なる鑑賞のためでない。展示品を個展会場から運び出す撤収要員に駆り出されるのだ。一応男手ということで、50号とか60号という、大きな作品を専門に路上に停めたトラックまで運ぶのだ。


裏通りと言っても銀座のこと、夕暮れの人通りはハンパでない。一糸まとわぬ裸婦とか、股間露わな男性画など、当然衆目の的となる。あの手の作品は、うす暗い展示場だからこそ、それなりに鑑賞できるのだが、日常の中へ放り出されると、実にエロっぽい代物だ。俄か撤収要員はドギマギするばかりだ。


そんな<いわろう>だから、裸婦画に対する免疫は、一般男性よりある方なのだが、義妹の描いた裸婦像以外には、敏感に反応するのは、正常男性であることの証だ。先日、次に読む本を本屋さんで物色中のこと。まず「官能」というタイトルのハシクレが目に飛び込んできた。<いわろう>の好きな二文字である。さらに、サブタイトルの「ヌードが語る名画の謎」と来れば、読まずにおけない。


早速、図書館へリクエストした。


いかなる本も、ひとつでも得るところがあれば、ヨシとする!をモットーにしている<いわろう>だが、美術史を学ぶという高尚な行為から大幅に外れ、エロ本を紐解く心境で、本書の得るところを模索した。そして見つけたのだ。


ギュスターヴ・クールベの描いた<世界の起源>は、注文主が個人的に楽しむために依頼した、純粋にポルノグラフィックな作品である。ギュスターヴ・クールベは、写実主義の創始者である。それは、もう~写真を超え、体温まで感じるほど写実的に描かれている。対象物がなんであるかは、ネタバレになるから、ここでは控えておこう!


本書は<いわろう>のように、「エロ本」を見るような、スケベ眼で愉しむ本では決してない!あくまでも美術史を真面目に学ぶ学術書として、開いてほしいお薦めの一冊である。


官能美術史: ヌードが語る名画の謎 (ちくま学芸文庫)

池上 英洋/筑摩書房

<いわろう>のお薦め度 ★★★★★

<いわろう>のお薦め度規準

(独断と偏見です。あしからず)

★★★★★蔵書にして読み返したい

★★★★☆読みごたえありでお薦め

★★★☆☆そこそこ読みごたえあり

★★☆☆☆時間つぶしにはなります

★☆☆☆☆時間の無駄使いだけです



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by iwaserou | 2018-09-25 21:26 | 読書感想文(お薦め度付き) | Trackback | Comments(0)
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