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岩瀬労に言わせろう!

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「お怪我はありませんか?」

昨年暮れの29日のこと。書きそびれていて、やっと書き終えた年賀状を一刻も早く投函したいし、買い足したい「年賀はがき」を手に入れるため、まだやっているという郵便局の本局まで車を走らせた。多分混雑をしているだろうという予想は、半分外れ手際よい警備員の誘導により、数分待ちで駐車できた。


ところが、窓口の人の列に気持ちは萎えた。「しかたない!ここまで来たんだから・・・」と諦めながら、人間観察して楽しむことにした。子ども連れの若い母親は、愚図る子供たちを激しい言葉でしかりつけているし、外人のアベックは、流暢な日本語でスムーズに用足しをしていた。


「次の方!お待たせしました!」やっと「いわろう」の番になった。三番の窓口に進もうとした矢先、後方で「ガシャン!」と金属音がした瞬間、それを待っていたかのように間髪入れずに、窓口の女性職員の発した言葉に「いわろう」は感心した。


「お怪我はありませんか?」「・・・」長蛇の列の人の目は、鉄棒を抱えてひっくり返っている女の子に集中した。「いわろう」は、徐々に状況を把握した。帯状の紐で列の方向を制御する金属のポールで遊んでいた女の子が、その鉄棒もろとも床にひっくり返ったようだ。


「アンタが悪いんでしょ!」女の子の母親は、子どもをより大きな声で叱責するばかりだ。女性職員は、さらに追い打ちをかける。「申し訳ございません!私どものためにご迷惑をおかけしました!」そんな言葉を聞きながら、「いわろう」は、プロの客扱いの極意を学習した。


真っ先に発したあの「お怪我はありませんか?」のひとことが、事の収拾の速さを決めたのだ。何事もなかったように、整列は乱れることなく、それぞれの順番を待っていた。



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by iwaserou | 2019-01-03 22:27 | 人間観察 | Trackback | Comments(0)
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