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岩瀬労に言わせろう!

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勝ち組?負け組?

 桜前線が北上中だ。今頃はどの辺りだろうか。十数年前、仕事の関係で東北方面へ桜前線を丁度追っかけるスケジュールになったことがあり、何日も満開の桜を楽しめた年があった。桜の花は満開からおおよそ一週間の間は少々の風雨には耐えられるらしいのだが、その時期が過ぎると、潔く散ってしまう。私はどちらかと言うと、この少し散り始めのころが好きだ。哀愁誘うひとひらの花びらが舞う姿は人生の機微を窺うようで格別な趣がある。
 
 パッと咲きパッと散る桜は日本人の心情に受けいれられ、菊と並んで日本の国花に制定されているのだろう。桜咲くこの四月は、いろんなものが始まる季節でもある。学校には新一年生が会社には新社会人が、まだ身につかない制服を気にしながらも新しい環境に期待ばかりを溢れさせている時期だろう。
 
 そんなこんな時期にもう来春の就職戦線がたけなわだと先ほどのニュースが伝えていた。売り手市場の今年の就職組の鼻息の荒さが際だったその報道の中で、また嫌な言葉を聞いた。人生の勝ち組、負け組はこの就職でほぼ決まるから、出来るだけ安定した大企業に就職したいってT大生は、インタビューに答えていた。あんたなぁ~だったら勝ち組負け組て何処で判断するんだい?ってつい突っ込みを入れてしまった。確かに寄らば大樹のかげだろう・・・。

 かく言うこの岩瀬も超が付く程の優良企業に身をおいた経験がある。福利厚生がしっかりし、世間体も確かによかった。だがそこには、ないものも沢山あったような気がした。まず会社ありきで熱き個人の魂が燃やせない、言い換えれば人間としての尊厳までも削られる環境は耐え難いものだった。ただの道具としての役割に辟易していたのだ。親戚、知人、家族を呆れさせたのも当然だろう。その当時株価日本一までなった超一流企業を思い切りよくパッと退社するなて・・・まるでパッと咲いた桜が一週間でパッと散りゆくように・・・。

  だが零細企業の一営業マンの今でも、所謂勝ち組?から脱却したとは思っていない。
人間らしい生き方がちゃんと出来ている。そもそも勝ち組負け組なんかの分類など存在しないのだ。もう忘れかけただろうが山一証券の栄枯盛衰を思い出して欲しい。何が勝ち組か?帰属する企業で個人の価値は決まりはしない。勝ち組なる定義をあのT大の優等生君に是非聞いてみたいものだ・・・。
2006/4/14
by iwaserou | 2006-04-14 20:28 | Trackback | Comments(0)
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