68歳の元気ジジイで~す♪


by iwaserou
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ゴンのこと

 今朝は寝過ごし掛けた。春眠暁を覚えず・・・だ。それを破ったのは愛犬ゴンの吠える声だった。見慣れぬ犬が垣根の前を通ったようだ。近所迷惑を避け、慌ててゴンを散歩に連れ出し、状況が飲めた。ゴールデンウィークなので、朝の愛犬の散歩を普段あまりやっていないご主人がやっているみたいで、たまたまゴンの前を散歩コースにしたからだ。
 
  ところでゴンの名付け親は、この岩瀬だ。名前の由来には語ればドラマがある。そもそも二代目を襲名した今のゴンは<女の子>なのだがゴンと無理矢理命名したのだ。先代のゴンは岩瀬がまだ小学三年生のころ、父親の友人から譲り受けた雄の雑種犬で、ワンパクで、いたずらが好きで、ゴンタくれだったので、<ゴン>と、これも労少年の命名だった。
 
  当時随分と可愛がっていた。昔は今のようにドッグフードなどないので、ゴンの食するものと言えば、家族の残飯が定食だった。労少年は、いつも自分の食事の分をゴンのために、残してはゴンに与え、それを美味そうに食べてるゴンを眺めているのが好きだった。
 今のゴンには神経を尖らせている塩分の与えすぎなど気にも掛けず、みそ汁のぶっかけご飯やカレーライスやあらゆる人間様と全く同じメニューを与えていたように思う。
 
  先代のゴンの散歩は進んで労少年がやった。雨が降ろうが風が吹こうが、ほとんど労少年がやった。ゴンが好きだったから当たり前なのだが、散歩の目的にはもうひとつ大きな目的があったのだ。散歩途中の公園で、たまに出会う小型犬をつれた他校のカワユイ少女に出会いたかったからだ。今思えば、あれが仄かで淡い<初恋 >だったと思う。名前も何も知らずじまいで別れてしまったのだが、先代のゴンの思い出としっかりリンクして今でも時々思い出すことがある。
 
  労少年は、学校が終わると一目散でゴンの小屋に直行して、野原を一緒に駆け回ったり相撲を取ったり、お手お変わりなどの躾の真似事をしたり、仲のいい親友のようなつき合いをしていた。そんなある日、いつものように小屋に直行した労少年を待っていた悲劇は、「労!ゴンは返した!」という母親の冷酷な言葉だった。その二三日前に姉の指を噛んだから、ゴンは危険だと決めつけ、可愛がっている労がいない隙を見て、どこかにあげてしまったのだ。その夜、泣けて泣けて、暴れて、暴れ泣き疲れて眠ってしまった悲しい思い出がある。だから<女の子>であってもゴンという名の二代目を襲名させたのだ。
2006/5/2
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by iwaserou | 2006-05-02 22:24