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岩瀬労に言わせろう!

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阿呆の提灯

 <いわろう>は小学校の低学年頃(昭和三十年代前半頃)から自宅にテレビがあった。と言っても、決して裕福だった訳ではない。その証拠にサラリーマンであった父親の勤める会社の小さな社宅に家族八人が押し合い圧し合いしながら暮らしていたのだ。

 随分後になってから<テレビ>が当時、自宅にあった訳が解った。父親の会社におけるポストが、取引先の便宜を図れる立場にあり、その業者からの届け物のひとつであったのだ。当時、自宅の床の間は、盆暮れともなれば、そんな<お届け物>がいつも溢れていたように記憶している。

 ところで現在<いわろう>は殆どテレビを観なくなった。と言うより、観たいものがなくなったと言った方があたっている。

 <テレビの普及台数が約1億と聞き、今さらながら驚いた。低俗番組を批判して「一億総白痴化」と言われた昭和30年代初めが約50万台だから、ざっと200倍に増えたことになる。 暮らしに寄与してきた半面、悪(あ)しき影響への心配はどこも同じとみえ、英語には「愚者のランプ(イディオッツ・ランタン)」と呼ぶ俗語もある。これを「阿呆(あほう)の提灯(ちょうちん)」と訳したのは誰だったか。

  ともあれ1億台となれば、ほぼ国民ひとりが一つずつ、提灯を提げている計算になる。 俳人の長谷川櫂(かい)さんが雑誌で、家庭にテレビがあることを、「家族の中にあまりガラの良くない他人がいるということ」と述べていた(「望星」4月号)。安手なバラエティーなどに苦り切り、我が意を得たりの人も多いだろう。

(略)不名誉な呼ばれ方の多いテレビではあるが、良くも悪くも、家族の一員のような存在ではあろう。ガラの悪さを正すのは、国家権力ではなく、作る側の良識と、見る側の批評眼でありたいものだ。(2007/4/24朝日新聞・天声人語・抜粋引用)>

 ラストには断崖絶壁に犯人を追いつめ反抗する犯人と揉み合う場面にパトカーの赤色灯が映るサスペンスものや、「美味しい!」としか言えない安っぽい俳優が案内する旅番組や、楽屋ネタで自分たちばかり楽しんでいるバラエティーや、面白くもない脚本を何の芸もない俳優の子女が演ずるドラマや、高額なギャラを取る芸能人に賞品や賞金など出すクイズ番組など本当に観たくない番組ばかりが多すぎる。作る側の良識なんて今更期待などしていないのでお好きにどうぞ!
2007/4/24


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by iwaserou | 2007-04-24 23:19 | Trackback | Comments(0)
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