岩瀬労に言わせろう!

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<いわろう>は、団塊世代のジジイです!今日も元気だ!ブログが書ける!

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一度でいいから呼ばれたい!

 <いわろう>は、実に涙腺が弱い。こんなナイーブで繊細な気質は、亡き父親譲りだ。
そんな脆弱なこころの琴線にふれる話しや事件に出逢えば、バスタオルが何本もいるほどだ。そう言えば、父親も生前、テレビドラマを観てはよく泣いていたものだ。

 ところで、還暦を迎えた<いわろう>がいまだに捨てきれないでいる<作家志望>も、この泣き虫オヤジ譲りなのだろう。<いわろう>がまだ大学生だった頃、定年退職した父親が<自分史>を書くのだと意気込んでいた時期があった。

 ある日「労!これ読んでみてくれるか?」そう言って数十枚の鉛筆書きの<自分史>の書き出しを<いわろう>に差し出したことがあった。

 その原稿たるや実に酷いモノだった。内容を論じる以前の問題である。涙声で切々と話せば<聞かせる>技術があった父親なのだが、文章力は、カラキシ駄目だった。所謂<てにをは>がまるでグジャグジャで、主語述語がガタガタだった。

「・・・」読み終えた<いわろう>が無言で原稿を返して以来、父親から「これ読んでみてくれるか?」とは一度も言われなかった。今思うと可哀想なことをしたと思う。あのとき丁寧に<てにをは>を訂正してあげれば、曲がりなりに<自分史>が残せたかも知れない。

 父親は根っからの機械設計屋で、あまり読書などしていなかったのだろう。だがどういう訳か<作家>に憧れていたのは確かだ。<いわろう>が子供の頃から「小説を書くんや!」が父親の口癖のひとつだった。

<谷崎潤一郎ら多くの文人が愛した有馬温泉(神戸市北区)で、温泉客に文豪になりきって「自分史」などを執筆してもらおうというユニークな宿泊プランが登場した。

 3~7日間のプランで、滞在中は、仲居さんらから「先生」と呼んでもらえ、最終的には自費出版も可能という。作家へのあこがれが強い団塊世代がターゲットで、企画した旅館協同組合は「文豪に思いをはせながら、思う存分、筆を走らせてみては」とPRする。

 大都市近郊なのに自然が残る同温泉は、昔から作家に人気があり、神戸や芦屋に住んだ谷崎はたびたび宿にこもって執筆した。司馬遼太郎や吉川英治、松本清張らも投宿したという。これらの作家のファンが多い団塊世代の大量退職を迎え、同組合は「人生の節目に自らを振り返ってもらおう」と考えた。

・・・(略)・・・、旅館やホテルは希望に応じて部屋に文机や原稿用紙、丹前などを用意する。仲居さんが夜食を持って部屋を訪ね、「先生、筆は進んでいますか」と声を掛けるなど“文豪気分”を盛り上げるサービスもあるという。(2008年3月8日14時39分 読売新聞)ヨミウリオンラインより抜粋引用>

 <いわろう>は結婚当初、実家がある神戸にいた。その頃、泣き虫オヤジをこの<有馬温泉>に一泊だけ連れて行ったことがある。なけなしの金をはたいて最高級の部屋を奮発したモノだから、オヤジは何度も「ありがとう!ありがとう!」って涙をためていたのを思い出した。

 この記事を読んで、泣き虫オヤジを思い出したし、「先生!」と仲居さんから呼ばれ、書き損ねた原稿用紙を丸めて部屋の隅に放り投げながら<文豪ごっこ>をしてみたくなった<いわろう>である。
2008/3/8



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by iwaserou | 2008-03-08 23:41