人気ブログランキング |

岩瀬労に言わせろう!

iwaserou.exblog.jp
ブログトップ

少しは手本になりたい

 この間の10日、集金を兼ね客先に営業訪問にと降り立ったJR常磐線・柏駅でのことだ。かねがね不満に思っていたのだが、柏駅東口の出たすぐのメインストリートに、喫煙場所が設置されているのだ。「嫌煙家にとっては迷惑なことだ!」と<いわろう>は、いつもそこを通りながら思っていた。

「駄目じゃない!」

 その先にあるバス停へと、息を詰めてその喫煙場所を通りかかったとき、四十歳代前半の夫婦が小学校の高学年らしき男の子に叱責しているところだった。

「あんな点数じゃあ~・・・・・」

 小言らしきそんな言葉を発する母親も、その横で子供を睨みつけている父親も指先に<煙草>を燻らせているのだ。

 喫煙自体、この愚かなる日本国が認めているのだから仕方がないのだけれど、発育途上にあるこれからの<わが子>を、紫煙で霞む喫煙場所のまっただ中で、諭す親心はいただけない。試験の点数をウンヌンカンヌン言う前に、大切なわが子に実害あるとされる<副流煙>を無理矢理吸わされる受動喫煙をさせない方が先だろう。

<落語家の柳家小三治さんが、師匠の故五代目柳家小さんと向かい合って噺(はなし)を聞いてもらったことはただの一度しかない。ネタは師匠十八番の「気の長短」。聞き終わると、腕組みして、一呼吸二呼吸沈黙があって、たったひとこと「お前の噺は面白くねぇな」。

▼「このひとことは効いた。グサッと心の臓を突き抜いた」と小三治さんの著書「落語家論」にある。度外れて気の長い男と短い男の掛け合いで笑わせる滑稽(こっけい)噺が「面白くねぇ」では救われない。どうしたら面白くなるのか、言ってはくれないし考えたって分からない。師の教えはただ「その了簡(りょうけん)になれ!」だった。

▼頭を抱えていた小三治さんはある日、小さんの高座をそでから見てハッとする。気の長い男の話が続くうち、師匠の足の指がピクピクしたのだ。お客さんからは絶対に見えない足の指まで、間の抜けた話しっぷりにイライラしてくる短気な男の了簡になっているとは。「なァるほどなァ」

▼2週間足らずの日々を振り返り、気がつくとため息が出ている。新入社員にとってはそんな時分かもしれない。上司や先輩のひとことが気になったり、要領の悪さに自分であきれたり。気疲れもしたろう。でも、周りに目を凝らせば、ヒントがきっとみつかる。「なァるほどなァ」と合点することが、きっとある。(2008/4/13日経朝刊・春秋)全文>

 何事も学ぼうとする意志が充分に備わっていなければ、何事も身に付かないのだろう。どんなに<指摘>をされても、どんなに<叱責>をされても、その本人が、こころから<学ぼう>と思わない限り、なかなか身に付かないものだ。

 子は親の背中を見て育つと、昔から言われている。確かに、わが子の行動、考え方に教えもしなかった<自分自身の片鱗>を見つけてハッとすることがある。家庭では子供から、会社では後輩から、常に見られていることを意識しておかなければならない。少しは<手本>になりたいから。
2008/4/13

人気Blogランキングへ←順位?気になります(^o^)

にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ←コチラも(^o^)よろしくネ!
by iwaserou | 2008-04-13 16:40 | 人間観察 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://iwaserou.exblog.jp/tb/8379297
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
名前
URL
画像認証
削除用パスワード