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岩瀬労に言わせろう!

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本番ヤル前に・・・

 <いわろう>はどちらかというと<人間嫌い>だ。人間そのものが好きになれないのだ。人は、そもそも人と人の間で<人間>になりうるというのに・・・。人間関係が密になればなるほど、その人の悪い面ばかりが見えてきてしまうのだ。更には、他人のみならず自分自身も大嫌いになり、落ち込んでしまうことすら度々ある。

 先日、ふらりと立ち寄った書店で、タイトルに引き寄せられ衝動買いした本がここにある。中島義道・著<「人間嫌い」のルール>(PHP新書)がその本だ。この<はじめに>にこんな一文がある。その言葉に惚れ込んで一気に読破した。その文とはこうだ。

 <人間が嫌いでたまらない人、よってひとりでいたい人も生きていける。人間は大嫌いなのだが、ひとりで生きることも耐えがたい、と呟いている人も生きていける。自分がかわいくてたまらなく、他人に対して無関心な人も生きていける。誰に対しても思いやりをもつことができない人、やさしくできない人、誰をも心から愛することができない人も生きていける。いや、生きていかねばならないのだ。(P7より引用)>

<10年続けて自殺者が3万人を超えた日本で、山梨県は昨年、自殺率(人口10万人当たりの自殺者数)が最も高かった。富士山の北西部に広がる「青木ケ原樹海」で自殺する県外者が多いからだ。なぜ樹海なのかを探ると、原生林の中を最期の場所を求めてさまよい歩く人たちの「逡巡(しゅんじゅん)」の時間に自殺防止の可能性があると知った。
・・・(略)・・・
 3000ヘクタール以上が緑で覆われる樹海は、全域が富士箱根伊豆国立公園に指定された観光地だ。しかし、管轄する県警富士吉田署によると、03~07年に発見された変死体は年平均90体。身元不明者は6割以上。07年中に自殺をしようとして保護された126人のうち、95%以上は県外者だった。
・・・(略)・・・
 市民団体「全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会」(事務局・東京)は昨夏、樹海に相談を呼びかける看板を設置した。吉田豊樹事務局次長は「飛び降りなどに比べ、樹海を訪れる人は借金などの悩みから逃げたいが、まだ生きたいと迷いを抱えている人が多いのではないか」と考える。・・・(略)・・・「樹海で自殺しようとする人に声を掛けると安心した表情を浮かべる」というのだ。必要なのは、パトロールの強化や樹海内の清掃など、自殺への最後の一歩を踏み出しにくい環境作りだと言う。

 だが、胸の内は複雑だ。「人に『自殺するな』なんて言えない。責任が取れない」。定職に就いて自由に生きたいと思っても、持病があり特技や資格も持たない身では、今後の人生に光を見いだせない。これまでの人生で知ったことだ。自殺を踏みとどまった後、生き抜いてもらうために何をなすべきか。大きな課題がまだある。・・・(略)・・・【小林悠太】毎日新聞 2008年7月20日 2時30分(最終更新 7月20日 2時30分)毎日JPより抜粋引用>

 <必ず死ぬ>と書いて必死となる。必死とは、失敗すると取り返しがつかないという気持ちで全力を尽くすさまである。人生において死ぬ覚悟で臨めば、大抵の物事は解決出来るという<例え>だろう。がしかし、この世には必死の覚悟でも解決できないこともあることは確かだ。その時人は、悩み苦しみ<自らの死>を選ぼうとするのだろう。

 将棋の世界で、どう守っても必ず詰んでしまう状態を必死(必至ともいう)というらしい。まさに現実の世界で<必死の攻め手>を食らったようなものだ。この<いわろう>だって、過去に何度か<自殺>を考えたことがある。そんなとき大抵、人間関係のトラブルが係わっていたようだ。すべてが終わればサッパリすると<死>を美化したこともある。

 中島先生はこの著書の中で<「死の恐怖」によって、生きる力を得ることができるというパラドクシカルな構造にも気づいたのである。いったん死の恐怖によって足腰が立たなくなるほど痛められた者は、人生における他の苦しみなどなんともなくなる。・・・すなわち真に生きつづけるためには、死の恐怖をいつも生々しく感じつづけなければならないのだ。>と説かれている。

 締めくくりとしての六章に<人間嫌いのルール>の十箇条が、実例を交えながらまとめられている。<1)なるべくひとりでいる訓練をする、2)したくないことはなるべくしない、3)したいことは徹底的にする、4)自分の信念にどこまでも忠実に生きる、5)自分の感受性を大切にする、6)心にもないことは語らない、7)いかに人が困窮していても(頼まれなければ)何もしない、8)非人間嫌い(一般人)との「接触事故」を起こさない、9)自分を「正しい」と思ってはならない、10)いつでも死ぬ準備をしている>

 この本は人間の本質を論理的に解明し、生きてゆくノウハウを教えてくれる名著だと思う。自殺しようと樹海へ入り込みながらも、もう一度だけ考えてみようと<逡巡>する人。<「人間嫌い」のルール>は、そんな人にも是非読んで欲しい一冊である。そして<いわろう>も将来に万が一<必死の攻め手>を食らったとき、再び開いてみようと思う。素晴らしい一冊に出会えた幸せにどっぷりと浸っている。
2008/7/21


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by iwaserou | 2008-07-21 20:39 | ニュース報道関連 | Trackback | Comments(0)
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