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岩瀬労に言わせろう!

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2006年 05月 09日 ( 1 )

身から出たさび

 岩瀬の担当のお客さんでの話。その会社Sでは、ある大手メーカーの試作品を主に製作している。試作の段階から、ある程度の量産までは対応可能な機械設備を保有している。
 ある製品の試作品が上手くゆき、5000個まで流れるようになった。企業内の努力もあり、そこそこ採算が合う仕事になったとき、親会社の担当課長がやって来て、今度から9000個になるので、お願いするとのこと。そこの社長は、慌てた「うちでは5000個製造の能力しかありません。」って断ったらしい・・。
 親会社の若い担当課長は、親の年ほどのその社長に「そうですか!じゃあ」って云って、今やっと採算合わせて、これから儲けようとした矢先の5000個の流れも一緒に引き揚げて行ったとか・・・。その後知ったのは、何でも関西方面の単価の安いところに転注(注文先を変えること)したらしく、数なんか9000個になっていなく、Sでは到底出来ない個数を吹っかけて、断るようにし向けたようだった。
 数週間後、その穴埋めの仕事を探すのに東奔西走しているS社長のところに、若い例の親会社の課長が訪れて、転注先の技術が駄目で、クレームばかり出され、製造ラインが頻繁に止まっている・・・。もとの単価でいいのでSでやって欲しいって泣きついて来たらしい。
「ラインが止まろうが、私の知った事じゃない!」って若造を追い返したらしい。
<若造のくせに課長と云うから頭も下げる。外へ一歩出ればあんたなんか相手にしない!>ぐらい云ってやればよかったと、そこの社長が、昨日のことのように話してくれた。
 その後風の便りで知ったところによると、その後、社内でもトラブルメーカーで、年下の係長より成績が悪く、上下関係が逆転し、職場に居づらく、すごすごと辞めていったらしい。身から出たさび・・・だろう。大切なもののプライオリティーを誤ると、何もかもなくしてしまうのが、この世の中のしきたりのようだ。
2006/5/9
by iwaserou | 2006-05-09 23:57 | Trackback | Comments(0)