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岩瀬労に言わせろう!

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2006年 05月 22日 ( 1 )

話せばわかる?

 「岩瀬さん!演劇に興味ありますよネ?」新入社員のMちゃんが、先日のお昼に誘ってくれた。友達と行く約束でチケットを二枚買っていたのだが、友達が急に行けなくなったので、岩瀬さん行かれますか?とのこと、二つ返事で承諾しMちゃんと過日観劇してきた。
 
  中野ザ・ポケットでの<東京セレソンデラックス>による舞台『流れ星』で、「家族の絆」をテーマにお馬鹿で心やさしい人間たちが織り成すほろ苦く切ない物語であった。
 天才の誉れ高い<宅間孝行氏(サタケミキオ)>が作・演出・主演で、笑って笑って優しい気持ちになれる笑いと涙のセレソンワールドを堪能してきた。ケロンパ(うつみ宮土理さん)が惚れ込んで、妻役で共演したというだけあって、しっかりとした舞台だった。
 
  惚れて一緒になった夫婦も何十年も一緒に居ると、お互いに<空気>みたいな存在になる。お互いに何を考えているのか、何にも考えてくれていないのか、皆目わからず、ただ同居人として同じ空間だけを共用しているだけになってしまっている。
 でもケロンパは夫の死後、夫が自分のことを想い、慕い続けていて、夫が四つの願いを叶えてやろうとしていたことを知って愕然と涙にくれる。ラストの暗闇の中、会場のあちらこちらからすすり泣く声が聞こえていた。
 
  印の付いた流れ星を何十年も妻に内緒で集めて歩く夫など実世界にはいないだろうが、
舞台でのあの表現は、目には見えない深層心理の具現化の一テクニックとして、誠にメルヘンチックで、毒舌<いわろう>も舌を巻いたものだ。
 昭和七(1932)年、首相官邸で犬養毅首相が、海軍士官らによって射殺された5.15事件。「話せばわかる」と制した首相は残念ながら聞き入れられなく銃弾に倒れた。が、夫婦の間では「話せばわかる」まして「愛している」との言葉は百万馬力の力がある。
 
  しかし欧米諸国ならいざ知らず、我が国の風土はまだまだ、<黙して語らず>で<威厳>を持っている?夫達が大半だろう。「愛している」って言えなくても、まず少しずつ会話を増やしていくことが、家庭づくりの基礎になりそうだ。理想を言えば夫婦で何でも話せる仲でありたいものだ。でも実際はそんなにたやすいことでもない。小さな声で言う、かく言う<いわろう>も、カミさんとまともな会話をここんとこやっていないのだ・・・。
2006/5/22
by iwaserou | 2006-05-22 23:47 | Trackback | Comments(0)