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岩瀬労に言わせろう!

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2018年 09月 07日 ( 1 )

「すごいトシヨリBOOK」池内 紀・著<毎日新聞出版>を読んだ

<いわろう>はサブタイトルに惹かれて本書を読んだ。そのサブタイトルとは<トシをとると楽しみがふえる>である。人生100年なら、古希の<いわろう>なら、あと30年もあるのだから、もう~ひと花どころか、ふた花でも咲かせられるかもと、エロ気を出して読み始めた。


ところが、ドイツの詩人が、若いころ「老人は醜い」という、短い詩を書いたと、いきなり冷や水を浴びせられる。人生は単なる順番であるのにだ。若者を憂うな!自分も歩んできた道。老人を憂うな!自分もやがて進み行く道なのだゾ!「自分に見捨てられ、言葉に見捨てられ、世間から見捨てられるというのが、老人の特性です」と、著者は追い打ちをかける。


高名なドイツ文学者である著者は、70歳を迎えたときから「自分の観察手帳」をつけ始めたそうである。本書は、その手帳に記された「老い」に関する数々の気付きを踏まえた、著者なりの「楽しく老いる秘訣」を著したもの。軽妙洒脱な文章で、日常生活の中でふとした瞬間に感じる「老い」の現実を端的に描き出した内容が、読者に支持され人気上昇中の本だ。


意外にも読者の半数が女性だとか。会社でのかつての肩書きや、とっくにブチ切れた人脈に頼ろうとし、いつまでも自立できない男性たちへの著者の厳しい視線が、女性陣の指示を得ているのだろう。


ところで、「目歯マラ」という言葉をご存知だろうか?男が老いてゆく順番だそうだ。


そういえば、<いわろう>の場合も、老いの始まりは、知らず知らずに新聞を読む距離を、前後させている自分に気づき始めたときだった。100キンで初めて老眼鏡を買った時に観念したことを憶えている。だが、今のところ歯とマラは大丈夫である。特にマラは老いても、ますますご盛んな方でビンビンの現役である。


著者はまたいう。


「人間というのはなぜ生まれてきたのか、なぜ死ぬのか、それはもう誰にもわからない。誰にもわからないし、理由なんかないんです。生まれたのも偶然だし、死ぬのも偶然・・・」と。そこで<いわろう>は悟った。<トシをとると楽しみがふえる>とは、老人に残された「人生のご褒美の時間」なのだと。


誰にも気がねなく、人生を謳歌できるのが「老人の特権」なのだ。世間体がなんだ!社会規範がなんだ!少々のワルがなんだ!<トシをとると楽しみがふえる>ことを追い求め、それを立証する人生を送ろうではないか!


たった一度の人生だ!御同輩!


すごいトシヨリBOOK トシをとると楽しみがふえる

池内 紀/毎日新聞出版



<いわろう>のお薦め度 ★★★☆☆


<いわろう>のお薦め度規準

(独断と偏見です。あしからず)

★★★★★蔵書にして読み返したい

★★★★☆読みごたえありでお薦め

★★★☆☆そこそこ読みごたえあり

★★☆☆☆時間つぶしにはなります

★☆☆☆☆時間の無駄使いだけです



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by iwaserou | 2018-09-07 22:09 | 読書感想文(お薦め度付き) | Trackback | Comments(0)