カテゴリ:読書感想文(お薦め度付き)( 18 )

「恋愛は小説か」片岡義男・著<文藝春秋>を読んだ

煌めく一瞬を切り取った7つの物語集である。

贅肉のまったくない、軽やかな文体は、この秋空の清々しさにとてもマッチする。


たとえば、街路樹沿のオープンカフェに設けられたシートに腰掛けて、オーダーしたコーヒーを待つしばしの時に、パラパラと読み進めるのに、もってこいでオススメの短編小説集だ。


【頑丈な造りのエンジニア・ブーツに色の落ちたジーンズ、鮮やかなブルーの長袖ポロ・シャツの襟を外に出した、ダーク・グレーのスウェットに、ツイードのジャケット、そして手ぶらだ。】(午後のコーヒーと会話)より引用。


かように<粋>で<コケティシュ>で<チャーミング>で、コジャレていて、研ぎ澄まされた文体が醸し出す<女>は、そう簡単には表現できないだろう。最後の締め言葉の<そして手ぶらだ。>なども、<いわろう>が逆立ちしたって出てこない表現だ。


作者の<女>を表現する筆力に嫉妬さえ感じる。


遠く彼方へに行ってしまった<青春>を、轟音とともに引き戻してくれ、初老の<いわろう>の<老い>を、むりやりリメイクしてくれた短編集だ。


あの色づいた枯れ葉が一枚舞い落ちる束の間に、読み終えてしまいそうだ!


恋愛は小説か

片岡 義男/文藝春秋



<いわろう>のお薦め度 ★★★☆☆

<いわろう>のお薦め度規準

(独断と偏見です。あしからず)

★★★★★蔵書にして読み返したい

★★★★☆読みごたえありでお薦め

★★★☆☆そこそこ読みごたえあり

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by iwaserou | 2018-11-18 20:58 | 読書感想文(お薦め度付き)

「男と女のモテ会話術」長住 哲雄・著<こう書房>を読んだ

どちらかといえば、青春時代の<いわろう>は、女性にモテた方だった。でも、それは数ばかりで、質の方はサッパリ駄目だった。多い時には、トッカエヒッカエ5人の彼女と付き合っていた時期もあったが、いわゆる「男と女の関係」になったことは一度もなかった。今思えば、その一線を超えられなかったのが、長続きしなかった大きな原因だったのだろう。


当時の<いわろう>が、本書を手にしていたら、もっと充実した青春時代を送れたかもしれない。本書のサブタイトルは、「一瞬でアレッ!?と思わせ、30秒で心を開かせ、10分で好きにさせる」であり、活字も大きく、チャラチャラした感じで軽い本だろうと読み始めたが、なかなかどうして、結構ノウハウが詰まっているオススメの本である。



相手を名前で呼ぶことは、よりフレンドリーな関係を築けると著者は説く。名前を呼ばれることで、人は呼んでくれたその人に対して、親近感を覚えるようになるという。また、上手い「あいづち」を打ってくれる聞き手が好まれるのである。などなど、ビジネスマンの人間関係を形成する上での教則本にもなる一冊である。


本書の読みどころは、「男と女の違い」を端的に指摘し、読者に「なるほど」といわせるところだ。たとえば、女は「私も同じ」と共感したがるが、男は「オレは違う」と差別化したがる。いわゆる、女は「共通性」を重視し、男は「違い」を重視するというのだ。


もっと、男と女の違いについて、「なるほど」と気づき、明日からの男女関係を、ワンランク上げたい若き男女にオススメの一冊である。


男と女のモテ会話術



長住哲雄/こう書房


<いわろう>のお薦め度 ★★★★☆



<いわろう>のお薦め度規準

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by iwaserou | 2018-11-10 22:41 | 読書感想文(お薦め度付き)

「読書の技法」佐藤優・著<東洋経済新報社>を読んだ

             


サブタイトルが<誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門>である。読書好きの<いわろう>ではあるが、悲しいかな遅読家である。なんとか年間300冊読破を目指しているのだが、現時点では100冊前後しか読めていない。


ところが、本書の著者は月に300冊読むといい、多い時には500冊読破するとのこと。是非、そのスキルを我が物にせんと本書を開く。ところが、いきなり「基礎知識は熟読によってしか身につけることはできない。しかし、熟読できる本の数は限られている。そのため、熟読する本を絞り込む、時間を確保するための本の精査として、速読が必要になる。」と説く。


速読スキルをアップして、数多く読破すればヨシとしていた<いわろう>は、目から鱗である。「速読の目的は、読まなくてもよい本をはじき出すこと。」と著書はいう。また、意見の多数化を図るために、「基本書は3冊、5冊と奇数でなくてはならない。」という説に<いわろう>は大いに賛同した。今後はコレを実行しようと思う。


                                


「重要なことは、知識の断片ではなく、自分の中にある知識を用いて、現実の出来事を説明できるようになることだ。そうでなくては、本物の知識が身についたとは言えない。」とは、まさにあらゆるものが知識の断片でしかない<いわろう>の脳みそは、忸怩たる思いがあふれる。


つまり、社会や人間を理解するには2つの道があるということだ。ひとつは「学術」的な道であり、これは、社会科学や人文科学によって獲得する。それに対して、「心情」を通じた道もある。これは小説を読むことによって獲得することができる。学術的な知識を積み重ねるとともに、小説を読むことで、体系知が身につくのである。」


<いわろう>は、これから体系知を身につけようと、ヨチヨチ歩き出すところだ。


読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

佐藤 優/東洋経済新報社





<いわろう>のお薦め度 ★★★★☆

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by iwaserou | 2018-10-26 22:26 | 読書感想文(お薦め度付き)

なるほど!「孫子の兵法」がイチからわかる本 / 現代ビジネス兵法研究会・著<すばる舎>を読んだ

             


お恥ずかしいお話だが、「孫子の兵法」は、孫子という人が著した、膨大な量の指南書だと<いわろう>は、思いこんでいた。が、まったく違っていた。「孫子の兵法」とは、呉の国の将軍「孫武」が著した兵法書である。また、「孫子」は、文字数6000字前後で、400字詰めの原稿用紙なら20枚にも満たないエキスが凝縮したマニュアル本だ。


ところで、<いわろう>が、サラリーマン時代のことである。所属していた営業部長が「鬼」のように恐ろしい人だった。その鬼部長が、京都の本社から、わが東京営業所へ出張すると聞くと、なるべく社に寄りつかず地方出張していたのが懐かしい。


その鬼部長の口癖が、「場面の想像」だった。営業に出向く前日には、訪問する顧客情報はもちろんのこと、客先から受けるだろう質問を「想像」して、それに対する必要資料を準備。さらに、話されるであろう問答集も作成しておくように、繰り返し教え込まれた。


何のことはない!それは、「孫子の兵法」のパクリだった!と本書を読んで目覚めた。


それは、「兵を為すの事は、敵の意を順詳するにあり」である。つまり、相手の立場に立って意図や出方を先読みすることが大事だと説いている。うまく人間関係の築けない人は、自己中にしか世の中を見ること事ができないということだ。

                                


2500年もの昔の兵法書が、時代を超えて、こんなに人々に愛され、読まれ続けているのは、「孫子」が軍事面のみならず、ビジネスにおいてもスポーツにおいても、勝利者になるために必要なことが書かれているからだろう。


相手を打ち負かすとか、勝利するというだけでなく、負けない自分を築き、生き残る自分のための知恵を得るための指南書として、今でも重宝がられているのだろう。「孫子」は単に戦場における戦いだけでなく、戦う前の心得、準備のやりかたを説いているのだ。


かの武田信玄が唱えた、「風林火山」は、「孫子」からの引用であることは有名だが、「戦わずして勝つこと」つまり、「戦争はできるだけ避けるべき」という教えが最も有名だ。戦いは勝てる見込みの相手とだけ戦い、勝てる見込みのない相手とは正面切って戦わない。やるならゲリラ戦だと。


読み方によっては「恋愛」のマニュアル本にもなると思ったのは、老兵の<いわろう>だけだろうか?愛し合えるだろう人だけを愛すことにすれば・・・傷つかなかっただろうにと、いまごろ目覚めたのである。


なるほど!「孫子の兵法」がイチからわかる本

現代ビジネス兵法研究会/すばる舎




<いわろう>のお薦め度 ★★★★★

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by iwaserou | 2018-10-25 21:28 | 読書感想文(お薦め度付き)

「鏡の花」道尾秀介・著<集英社>を読んだ

翠玉のごとく煌めく六編の短編は、年老いた<いわろう>の眠り込んだ遠い記憶を引きずり出してくる。折り合いをつけてねじ込み、仕舞った錆びた過去を、もう一度精算させようとする。何でもない毎日だった家族との営みが、実は今の自分のほとんどを形づくっていると、気づかせてくれる小説群である。


<<思えば母の声には昔から魔法のような力があった。あの町の冬、いっしょにどこかへ出かけて帰ってきたとき、「寒かったね」と言われれば、まだ暖房もつけていないのに手足があたたかくなった。学校で友達と解り合えず、つらい思いをしたことを打ち明けたときは、「大変だったね」と言われた途端にほっとした。何気なき口にしてくれる過去形が、事実をいつも本当に過去へと押しやってくれたのだ。そして、言葉の最後に母が添える、「ね」というやわらかな響きの一文字が、これまでも、これからも、自分の抱える重みを母が等分して抱えてくれるのだという確信をくれた。>>(<<~>>は本文より引用)


誰もが母から生まれるという、あたりまえのことを。あたりまえの母の深い愛で、育まれていたあの頃の未成熟な自分を。あの頃、母に向かった意味のない暴挙は、いかほど母を傷つけていたのだろう。さまざまな過去の蹉跌を目覚めさせられ、老体が震撼する。虚構であるはずの文学という世界が、現実を凌駕するのを味わった。


誰もが過去から来て現在にいる。やがて未来に進み出れば、今がすぐ過去になる。不可逆を強いられる人生という一本の道は、後悔ばかりでできているようだ。様々な家族の有り様が様々であるようでいて、実はあまり変わりのない似たり寄ったりだったりする。


交錯するそれぞれの人生が、火花をともない弾き合いながら、解け合いながら、新たな人生を織りなしていく。生きる価値があるのか?ないのか?考える以前に、すでに生きている自分を意識しないではいられない。


5章 かそけき星の光(初出;小説すばる・20134月号)は、<いわろう>の一番のお気に入りだ。遅読家で有名な<いわろう>を俄に速読家にした筆力は、さすが山本周五郎賞を授かる実力派だ。


鏡の花

道尾 秀介/集英社




<いわろう>のお薦め度 ★★★★☆

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by iwaserou | 2018-10-16 21:26 | 読書感想文(お薦め度付き)

「新しい分かり方」佐藤雅彦・著<中央公論新社>を読んだ


<いわろう>は、一匹オオカミだ。古希を過ぎた老いたオオカミの社長だ。かつて、勤めていた会社を、不惑であるべき四十歳で、退社して柄にもなく「独立」したのだ。創業当時は、サラリーマンの年収を越える稼ぎがあったが、創業以来三十年間で、手にしたものは借金だけだ。


夢もなくショボくれていた職場から、三十歳のとき運よく超のつく優良企業に転職。それまでとは別世界のように、働いたというより働かされた。超どころか、そこの内実は世間の「一流企業」という評判とは、裏腹に「タコ部屋」同然だった。


でも、いい上司に巡り合えて、チャレンジ心を刺激され、独立へと舵をとったのだ。


その上司とは、M商社よりヘッドハンティングされたN部長である。とても、厳しぃひとだった。社員はいつもピリピリしていた。そのN部長語録はいまでも、たくさん頭に残っている。そのうちのひとつが「分からないことがあれば、分けてみること!」である。文字通り、分かるところまで細分化しろという教えだった。


そんな思い出に導かれるように、本書を開くことにした。



本書の帯文には、<「分かる」って、こんなに気持ちいいことか。「伝える」には、こんな方法もあったのか。メディアの枠を超え。常に新しいコミュニケーシヨンデザインを提案してきた佐藤雅彦が、想像をはるか上を行く「分かる」「伝える」をお見せします。そこには、新しいあなたがいる。>とある。なんって!ワクワクさせるのだろう!


N部長の教えの通り、「分けて」「分けて」そして「分けて」分かろうとする。しかし、著者のいうように、「自分の中に新しい体系を作り始める」ことに苦労する<いわろう>である。


「あみだくじが重複しない理由」や「ティシュペーパーの箱の中の対角線を、箱を壊さずに測定する方法」、さらには「台秤の皿がいつも水平な理由」など、分からないんだけど、興味を惹かれることがページに溢れている。老若男女が楽しめる良書と言えるだろう。


新しい分かり方

佐藤 雅彦/中央公論新社



<いわろう>のお薦め度 ★★★★☆


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by iwaserou | 2018-10-08 21:19 | 読書感想文(お薦め度付き)

「日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない」湯山玲子と二村ヒトシの対談集<幻冬舎>を読んだ

「結婚適齢期」とは、男女が結婚するのに適切とされる年齢範囲のこと。しかし、それは国によっても、文化や社会、あるいは時代によっても大きく異なる。わが国における現代では、大きく晩婚化しているのは、ご存知の通りだ。極端なことを言えば「結婚適齢期」は、わが国ではもう死語化しているといえそうだ。


<いわろう>の青年期では、なんの疑いもなく「結婚するのが当たり前」の社会通念があった。<いわろう>は5人兄弟の末子で、兄や姉が年齢順に結婚し、独立して行くのをみて育ったので、自分も何の抵抗もなく結婚したのだ。あのころ「わたしは、結婚なんてしない!」なんて、大声で言える雰囲気もなかった。


ところで、本書で、湯山氏は「草食化」とは、単にセックスしないという意味ではなく、男による男からの逃避でもあると説く。が、あくまで、それは、「男らしさ」とか「女らしさ」を前提にした解釈のように思う。男はこうであるべきだという固定観念にとらわれているのだ。「草食男子」は、「生き方の自由度が緩和された時代の産物」のひとつの現れだと<いわろう>は思う。


また、湯山氏は言う。自由を縛り、縛られる不自由さを快感と、感じる回路が「恋愛」だと。これには<いわろう>も同感である。また、恋愛の醍醐味って、好きになったことで、こっちの価値観が変わること、と説く二村氏にも、<いわろう>は賛同した。


アダルトビデオ監督である二村氏と、著述家でプロデューサーのパワフルな湯山氏の対談集であるので、市井の人からかけ離れた話も多いのだが、結構考えさられることもある対談集である。タイトルから受ける印象だと、日本の将来を危惧している話なのかとも思われがちだが、けっして「もっとセックスに励んで、人口減少に歯止めを!」という本ではないのは確かだ。


<いわろう>は、本書を読んで「セックスレス」も、生き方の多様化のひとつにすぎないと思った。要は、自分の生き方について、他人様からとやかく言われるものではないし、責任さえ負えるのなら、あくまでも自由であるということだ。


「人生にはルールはない!あるのは、自己責任に裏打ちされた自由だ!」が、<いわろう>の生きて行く羅針盤の根幹だ。


日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない

湯山 玲子,二村 ヒトシ/幻冬舎


<いわろう>のお薦め度 ★★★☆☆



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by iwaserou | 2018-10-05 22:01 | 読書感想文(お薦め度付き)

「官能美術史(ヌードが語る名画の謎)」池上英洋・著<ちくま学芸文庫>を読んだ


<いわろう>の義妹は画家である。銀座の裏通りでしばしば、個展を開く程度である。その都度、最終日には必ず、彼女の作品群を観ることになる。それは、単なる鑑賞のためでない。展示品を個展会場から運び出す撤収要員に駆り出されるのだ。一応男手ということで、50号とか60号という、大きな作品を専門に路上に停めたトラックまで運ぶのだ。


裏通りと言っても銀座のこと、夕暮れの人通りはハンパでない。一糸まとわぬ裸婦とか、股間露わな男性画など、当然衆目の的となる。あの手の作品は、うす暗い展示場だからこそ、それなりに鑑賞できるのだが、日常の中へ放り出されると、実にエロっぽい代物だ。俄か撤収要員はドギマギするばかりだ。


そんな<いわろう>だから、裸婦画に対する免疫は、一般男性よりある方なのだが、義妹の描いた裸婦像以外には、敏感に反応するのは、正常男性であることの証だ。先日、次に読む本を本屋さんで物色中のこと。まず「官能」というタイトルのハシクレが目に飛び込んできた。<いわろう>の好きな二文字である。さらに、サブタイトルの「ヌードが語る名画の謎」と来れば、読まずにおけない。


早速、図書館へリクエストした。


いかなる本も、ひとつでも得るところがあれば、ヨシとする!をモットーにしている<いわろう>だが、美術史を学ぶという高尚な行為から大幅に外れ、エロ本を紐解く心境で、本書の得るところを模索した。そして見つけたのだ。


ギュスターヴ・クールベの描いた<世界の起源>は、注文主が個人的に楽しむために依頼した、純粋にポルノグラフィックな作品である。ギュスターヴ・クールベは、写実主義の創始者である。それは、もう~写真を超え、体温まで感じるほど写実的に描かれている。対象物がなんであるかは、ネタバレになるから、ここでは控えておこう!


本書は<いわろう>のように、「エロ本」を見るような、スケベ眼で愉しむ本では決してない!あくまでも美術史を真面目に学ぶ学術書として、開いてほしいお薦めの一冊である。


官能美術史: ヌードが語る名画の謎 (ちくま学芸文庫)

池上 英洋/筑摩書房

<いわろう>のお薦め度 ★★★★★

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by iwaserou | 2018-09-25 21:26 | 読書感想文(お薦め度付き)

「吉原と日本人のセックス400年史」下川耿史X永井義男・<辰巳出版>を読んだ

先週の金曜日、取引先のY部長と飲み食いした。今月の二度目の三連休とあって、遊びモードが勝ってか、仕事のノリがイマイチだったので、「気持ちの切り替えでもしますか?」と、Y部長を誘ったのだ。Y部長はC社の購入品調達の責任者なので、一応世間でいう接待に当たるが、Y部長とはなぜかウマが合うので、ちょくちょくご一緒する。


「遊廓というのは、豊臣秀吉が京都に開設したのが始まりですってね~~~~」


<いわろう>は、先日読み終えた本書の受け売りをY部長に振ってみた。「突然だね~~岩瀬さん!」好色家を自認するY部長でさえ、さすがに引けたようだが、「そういえば・・・」と、Yさんの若かりし日の面白い話を引きだすことに成功した。


「もう~四半世紀も前のことだがね・・・」で始まったYさんの話。悪友たちとM市のソープに行ったんだが、待合室には客が溢れていたよ!やっと自分の番が回って来た時は、すでに身もこころ消チンしていたけど、すでに前払いを済ませているので、その分は取り戻すべく、気持ちもアソコも振い立たせたらしい。


案内された部屋には、場違いな初老の女性がいた。還暦なんかとっくに越えている老婆がね・・・。水みたいな薄いウイスキーを接待してくれるんだよ!そんなモンいらんから、コトに急ぎたいYさんはイライラしていたら、なんと!その老婆が着ているものを脱ぎ始めるではないか。


その状況を見て、Yさんの腰は浮きかけたのだが、支払った分を回収するという、立派な大義名分がある。泣く泣く、そのバアさんとコトをいたしたということだった。


ところで、本書の受け売りで恐縮だが、「 客が初めて遊女を指名したときを初会という。二回目を裏、あるいは裏を返すといった。三回目から馴染みと呼ばれる」とか、「盆踊りは中世の念仏踊りから起こったもので、最初から男女の乱交を伴ったレジャーだった」とか、「夏の盛りに、汗を出し切った女性の尿ほど美味しいものはない」など、ソッチ方面の知識を得たい!好き者には楽しめる内容が満載でオススメである。


生涯現役!元気のヒミツはすっぽん!30年の実績サプリ<パワーライフ>



吉原と日本人のセックス四〇〇年史

下川 耿史,永井 義男/辰巳出版

<いわろう>のお薦め度 ★★★★☆

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by iwaserou | 2018-09-23 18:05 | 読書感想文(お薦め度付き)

「死ぬほど読書」丹羽宇一郎・著<幻冬舎新書>を読んだ

<いわろう>は、読書好きだが、「遅読家」なので、年間100冊そこそこしか読めない。速読法をトライしたことも数回あるが、いまだ身についていない。なので、夢の年間300冊読破を実現するのは、まだまだ先のことのようだ。そんな<いわろう>が、本書のタイトルを見て、読まずにいられようか?


<いわろう>は、暇さえあれば1ページでも、半ページでもなにがしかの書き物を読んでいる。薬の効能書でも、スマホの取説でも、求人広告のチラシでも、とにかく文字を追っているのが、性分にあっているのだ。文字を目で追っていないと、何だか落ち着かない。これには、「文字離読症候群」という病名でもつけられそうだ。


<いわろう>は、中学生のころは、武者小路実篤、高校生のころは、星新一、大学生のころはヘルマンヘッセや安部公房に夢中だった。最近ではあらゆる部門を手当たり次第である。小説は女流作家のものを特に好み、仕事柄工学関係の専門書も結構読む方だ。ところが時代小説はいまだに、なじめないのである。


その読書術は、まず書店に出向き、タイトルが刺さり読みたくなる本を探し出す。そして、市立図書館へネット経由でリクエストする。二週間の貸し出し期間中に、アッチ読みコッチ読みして2~3冊程度並行して読み進めている。


本書では、伊藤忠商事前会長、元中国大使でビジネス界きっての読書家・丹羽宇一郎が、本の選び方、読み方、活かし方、楽しみ方を惜しみなく披瀝している。「読書の真価は生き方に表れる」とまで、言い切っている著者。


「問題は人との関係であり、一人で解決するものではない。他人への想像力と共感が、解決へ導いてくれる。問題がある限り、またそれを解決する答えも必ずどこかにある。問題があるということは、生きている証だ。問題があることを喜べ」という。本書のこの一節が、<いわろう>の人生羅針盤の針補正になったことは確かだ!


死ぬほど読書 (幻冬舎新書)

丹羽 宇一郎/幻冬舎


<いわろう>のお薦め度 ★★★★☆

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by iwaserou | 2018-09-21 22:20 | 読書感想文(お薦め度付き)


<いわろう>は、団塊世代のジジイです!今日も元気だ!ブログが書ける!


by いわろう

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