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手さばき?

 大相撲の横綱審議委員会(石橋義夫委員長)が22日、東京・両国国技館で開かれ、夏場所の土俵について意見交換した。会合後に記者会見した石橋委員長は、初優勝した白鵬の名古屋場所後の横綱昇進に強い期待感を示した。同委員長は「新大関で14勝は大変なこと」と高く評価。個人的見解とした上で、綱とりの条件として「優勝に準ずる成績なら評価してよいのではないか。過去には13勝で昇進した例もある」と述べた。また席上、右ひじのけがで途中休場した朝青龍について、相撲協会から名古屋場所に出場できそうだとの報告があった。(ここまで時事通信の記事を転用させていただきました。)
 
いよいよ東西の両横綱がモンゴル人となりそうな勢いだ。そのうち三役以上全部が外国人力士になる日も近い。相撲界も国際化の波が怒濤のごとく押し寄せてきているようだ。
 かれこれ四十年も前のこと、柏戸、大鵬が全盛期の時代(昭和42~43年頃)<いわろう>は大阪・梅田の某スポーツ新聞社でアルバイトをしたことがある。出来るだけ毛色の違う仕事を経験しておこう、新聞記者の真似事をやってみようと、応募もしてないスポーツ新聞社に見習いで潜り込んだのだ。初めは、使い走りであった、「岩瀬!資料室から○○の写真持ってきてくれ!」数多く引き出しの並んだ資料室に、何でも揃っているのには驚いた。そうこうしているうちに、<手さばき>を電話で受ける担当が回ってきた。
 
<手さばき>とは相撲の内容のことである。立ち合いがどうの、上手をどちらが取って、どのような決まり手だった。などの相撲の取り口のことだ。、ベテランの解説員が土俵際に陣取り、取り組み一番一番を勝負が決まってからものの二三分後電話で、<手さばき>の口語原稿を送ってくるのだ。それを電話で受け、大きな升目の原稿用紙に<文字>に書き起こす仕事だった。これは結構、大変な思いをした。社で、音を殺したテレビで<相撲生放送>を観ながら、ホットラインの受話器を握りしめて待っているところに<手さばき>。

平仮名ばっかりの原稿をデスクに出した恥ずかしさが<いわろう>にその後、読書の習慣をつけさせたのかも知れない。自分が受け、記事になった<手さばき>が早番で刷られた新聞を駅の売店で、深夜帰宅時に購入し、手にしたときの<喜び>は格別であった。
とっくの昔に、電子メールという文明の利器にその座を明け渡しているのだろうが・・・。
2006/5/23
by iwaserou | 2006-05-23 02:49 | Trackback(1) | Comments(0)

話せばわかる?

 「岩瀬さん!演劇に興味ありますよネ?」新入社員のMちゃんが、先日のお昼に誘ってくれた。友達と行く約束でチケットを二枚買っていたのだが、友達が急に行けなくなったので、岩瀬さん行かれますか?とのこと、二つ返事で承諾しMちゃんと過日観劇してきた。
 
  中野ザ・ポケットでの<東京セレソンデラックス>による舞台『流れ星』で、「家族の絆」をテーマにお馬鹿で心やさしい人間たちが織り成すほろ苦く切ない物語であった。
 天才の誉れ高い<宅間孝行氏(サタケミキオ)>が作・演出・主演で、笑って笑って優しい気持ちになれる笑いと涙のセレソンワールドを堪能してきた。ケロンパ(うつみ宮土理さん)が惚れ込んで、妻役で共演したというだけあって、しっかりとした舞台だった。
 
  惚れて一緒になった夫婦も何十年も一緒に居ると、お互いに<空気>みたいな存在になる。お互いに何を考えているのか、何にも考えてくれていないのか、皆目わからず、ただ同居人として同じ空間だけを共用しているだけになってしまっている。
 でもケロンパは夫の死後、夫が自分のことを想い、慕い続けていて、夫が四つの願いを叶えてやろうとしていたことを知って愕然と涙にくれる。ラストの暗闇の中、会場のあちらこちらからすすり泣く声が聞こえていた。
 
  印の付いた流れ星を何十年も妻に内緒で集めて歩く夫など実世界にはいないだろうが、
舞台でのあの表現は、目には見えない深層心理の具現化の一テクニックとして、誠にメルヘンチックで、毒舌<いわろう>も舌を巻いたものだ。
 昭和七(1932)年、首相官邸で犬養毅首相が、海軍士官らによって射殺された5.15事件。「話せばわかる」と制した首相は残念ながら聞き入れられなく銃弾に倒れた。が、夫婦の間では「話せばわかる」まして「愛している」との言葉は百万馬力の力がある。
 
  しかし欧米諸国ならいざ知らず、我が国の風土はまだまだ、<黙して語らず>で<威厳>を持っている?夫達が大半だろう。「愛している」って言えなくても、まず少しずつ会話を増やしていくことが、家庭づくりの基礎になりそうだ。理想を言えば夫婦で何でも話せる仲でありたいものだ。でも実際はそんなにたやすいことでもない。小さな声で言う、かく言う<いわろう>も、カミさんとまともな会話をここんとこやっていないのだ・・・。
2006/5/22
by iwaserou | 2006-05-22 23:47 | Trackback | Comments(0)

モウ~勘弁しません!

  電子メールでのやり取りが当たり前の時代、切手貼って手紙を出すことはほとんどしなくなった。でも小物の輸送となると、切手を貼って送ることはたまにある。ところでその時、切手をついなめて貼り付ける。あれってあまり衛生上、好ましくないことだが・・・ついやってしまうのだ。それ用にとスポンジを水に浸して広口の小瓶に入れてはあるのだが、いざ使うときにはカラカラになっている。水を足せばいいことなのだが、あれもあまり切手を押しつけると、切手がびたびたになり乾かすのに手間取ったりする。だからついペロッとやってしまうのだ。
 
  東京・渋谷区で一人暮らしの女性宅に強盗に入り、キャッシュカードなどを奪った韓国人の男が、被害者に懇願され、キャッシュカードを郵送で返却したところ、切手の裏から検出されたDNAが決め手になって警視庁に逮捕されたことが20日、わかった。
 男は、奪ったキャッシュカードで預金を引き下ろす際、指紋を残さないよう指先にばんそうこうを巻くなど、細心の注意を払っていたが、被害者への“親切心”が、結果的に有力な物証を残すことになった。(読売新聞)
 
  何とも、落語の題材にでもなりそうなほほえましい悪党だ!ついうっかりの仏心が仇に
なってしまった。ところが、ついうっかりではすまされない事が起こった。
 輸入米国産牛肉に、危険部位である背骨が混入していたとのことだ。またまた、あってはならない米国側のミスである。米国側の調査によると、問題の牛肉を出荷した施設の従業員と、米政府の検査官双方が、日本向けの輸出条件を理解していなかったのが原因だった。ついこの間、解禁したばかりのところなのに、<ついうっかり>ってな感じの気軽なコメントには、仏の<いわろう>もさすがに憤慨した。

 確か解禁のおりの条件は〈1〉20か月以下の若い牛の牛肉であること〈2〉脳や目、背骨など、BSEを引き起こす病原体が蓄積しやすい危険部位を取りのぞくこと、だったはずだ。だが、再開わずか1か月後の背骨混入が、すべてをご破算にしてしまった。ついうっかりして切手をペロッとするのは許せても、我々の生命を脅かすこんな<ついうっかり>はモウ~勘弁しません!(読売新聞・社説を一部引用させていただきました。)
2006/5/21
by iwaserou | 2006-05-21 22:38 | Trackback | Comments(0)

中身が勝負だ!

  トム・ハンクス主演、ロン・ハワード監督の映画『ダ・ヴィンチ・コード』が、今日全世界で同時公開された。これは全世界で4000万部売れている超ベストセラー小説「 ダ・ヴィンチ・コード」の映画化らしい。日本国内では、過去最高の規模となる全国863スクリーンで上映され、早朝から熱心なファンが詰めかけ、東京・有楽町の日劇1では、午前8時40分に第1回の上映がスタート。午前6時ごろから、観客の列ができ始め、開場前に約400人が並んだ。また、3スクリーンで上映した渋谷の渋東シネタワーでは、若者を中心に約1000人の観客が行列を作った。(参考:読売新聞など引用)

  脇役にはフランス司法警察のベズ・ファーシュ警部役で、我が国にも根強いファンが多いジャン・レノが登場する。<いわろう>は残念ながら原作はまだ読んでいないのだが、ストーリーは、かなり原作に忠実らしい。<レオン>以来の一ファンとしてジャン・レノを観に行かねばならないと思っている。

 「ジ!エンド!」。中学で英語を習い始めていた頃に観たチャールトン・ヘストン主演のアメリカ映画<北京の55日>のエンドマークに思わずそう呟いてしまった労君。ザエンドではなくジエンドなることを知ったかぶりに口にしたかったのだろう。サラリーマンの初給料で連れて行ってくれた兄が隣の席で「ジ!エンド!か・・・」とほくそ笑んだ。その後も何度となく、その<ジ!エンド!>で兄にからかわれたことを思い出した。そういえばあの映画は、兄が奢ってくれた最初で最後の映画だった。70ミリフィルム(?)の大画面だ!と当時は随分話題になったように記憶しているが、確か大阪・梅田の劇場だった。ストーリーは忘れてしまったが、中国で勃発した義和団事変を題材にしていたように覚えている。亡くなられた伊丹十三監督も出演されていた。そして大画面の女優エヴァ・ガードナーの妖艶さを今でも思い出す。

  映画産業があまり思わしくない昨今でも、話題性があれば、それなりに映画館に観客は戻ってくるのだ。DVDなどですぐに観られる状況があるとしても、劇場の音響と大スクリーンでの映像の迫力にはまだまだ魅力がある。観客を劇場に取り戻すのは料金の問題ではなく<中身が勝負>なのだ。<いわろう>は邦画隆盛時代の再来を待望する一人なのだ。
2006/5/20
by iwaserou | 2006-05-20 23:35 | Trackback | Comments(0)

ちょっと待った!

  内閣府が19日発表した06年1~3月期の国内総生産(GDP)速報によると、物価変動の影響を除いた実質GDP(季節調整値)は前期(05年10~12月)比0.5%増、年率換算で1.9%増となった。内閣府は「消費も投資も比較的堅調」と評価。好調な企業業績が家計に波及し、民間需要に支えられた景気回復が続いているとしている。
 与謝野馨経済財政担当相は同日の閣議後記者会見で「基調としての日本経済の好調さは全く変わっていない」と述べた。(毎日新聞より)
 
ちょっと待った!本当に好調なのか?統計学的にも、いろんな専門的手法を駆使した、より実態に近いデーターなのだろうが、<いわろう>などの低所得者階層にとっては、実感との乖離がはなはだ大きいコメントなのである。
 たまたま、今日の昼食にと入ったラーメン屋の隣の席で、その店先に停めてある二トントラックのドライバー同士と思われる二人が、ラーメンを食べながら話していた。
「この頃、車の数が少ないよなぁ~」「連休が続いていたから・・・みんな金、使っちゃったし・・・ガソリンも高くなったし・・・だからだろう?」「それもあるだろうけど・・・混まないんだよう~」いつも混雑してイライラしている交差点もスイスイ通れて、仕事が捗ると話していた。乗用車だけでなくトラックの数も少ない気がするらしい。「そういえば、俺らの扱う荷物も気持ち減ってるよなぁ~」そんなことも話していた。
 
そこで過日、深夜の帰宅時に乗ったタクシーで<不景気感>を吐き捨てるようなドライバーの言葉を思い出した。「混雑しているのは、駅前の客待ちタクシーばかりだよ!」って客の財布の紐の堅さをぼやいていた。
 
ある程度の経済実態を把握する科学的統計学は確立されているだろうが、庶民の景気感と政府の発表のズレにはいつも承伏しかねている。今一度、生データーの抽出対象や方法を抜本的に見直して欲しいものだ。たとえば、床屋さんのマスターと客との話とか、パート主婦の休憩室での雑談とか、例の運送屋さんのドライバーの会話・・・での景気感が反映されている担当大臣のコメントが聞きたいと思う。でないと、いつまで経っても隔靴掻痒の経済政策しか望めないだろう。
2006/5/19
by iwaserou | 2006-05-19 23:38 | Trackback(1) | Comments(0)

一冊の古本

  今年は、生誕250周年のモーツァルトが世界的なブームらしいのだが、石川啄木、萩原朔太郎らの生誕から120年、坂口安吾は100年にもあたるらしい。著名な文人らの誕生の節目となる今年、それぞれの生まれ故郷で、故人をしのぶ記念イベントが計画されている。「郷土の著名人にあやかり、町おこしを」との期待が高まっている。1886年生まれの朔太郎の出身地、前橋市では今月14日、生家跡近くを通る市道の通称名を「裁判所前通り」から「朔太郎通り」に改め、表示板を書き換えた・・・と読売新聞が報じている。
 
  手元に色あせた<萩原朔太郎>の詩集がある。埃を払いながら、裏表紙を開けてみる。日本詩人全集14(新潮社)昭和41年12月10日発行、価330円と書いてある。四十年前の一冊だ。<いわろう>が18歳の多感な青年期に購入した物だ。当時、詩の全集ブームがあったのだろう。そのうちの一冊だ。何度となく引っ越しを繰り返している間に、揃っていたはずの全集が、一冊減り二冊減りしながらも、辛うじて今、手に出来るというぐらいだから、<朔太郎>に心酔し続けている証拠だ。
 
  当時は、大学に入学し<我が世の春と・・・>遊び惚けていた。いま振り返れば、一番遊んだ時期だろう。何もかも人生の楽しみをまとめて経験した時期でもあった。その結果、二年に進級出来ないことになったのだ。ろくすっぽ学校に行かなかった者は<留年>するしかない。<いわろう>の人生初めての大きな蹉跌を味わうことになったのだ。当たり前のことなのに、当時の<いわろう>は、挫折感に押し殺されそうになっていた。
 
  いろんな分野のいろんな本を数多く読んだのもこの時期だろう。そんなころ<朔太郎>との出会いは、死んでしまおうとまで思い詰めた<いわろう>に生きていなければ、ならないことを教えてくれたように思う。
 
  いま再び<朔太郎>を開いてみた。当時、赤の鉛筆で印を付けた<詩>が何編かある。
<愛憐 >< 見しらぬ犬><寝台を求む>・・・などだ。<いやしくも悔恨しないことを欲するならば、人は何事もしない方が好い。しかしながらまた、何事もしないところの人生も、ひとしくまた悔恨なのだ>には、二重の赤線が施されてあった。
2006/5/18
by iwaserou | 2006-05-18 23:39 | Trackback | Comments(0)

技術は金なり?

  今朝、出社と同時にデスクの電話が鳴った。「急で悪いんだけど、新しい仕事が入って、その加工工具選定などの相談に乗ってくれ!」お得意さんのM製作所からの電話だった。出来れば今日の午前中に・・・って言われ、滞っていた事務処理を予定していた時間をそれに充てることにした。M専務との打ち合わせもほぼ片づいたころ、図面に要求される精度の必要性などの話から始まって、いろいろの話が飛び出した。
 
  そもそも何故にこんな部品にこんな精度を要求するのだろう?と思うことがしばしばある。設計者が気軽に入れる公差で、製造単価が大きく違ってくるのだ・・・M専務のいつものぼやきから、<匠>と呼ばれる職人仕事の話になった。人間誰でも指先の感触で数十ミクロンの凹凸があるのは判るものらしいのだが、凹なのか凸なのかは、なかなか判断が難しい、でも<匠>はそれを判断し、もっと極めればオーダーが一桁あがる。つまり数ミクロン(千分の一ミリ)の凹凸、しかも凹なのか凸なのかの判断まで出来るのだそうだ。でも、だからといってそんな凄い<匠>様が皆様、億万長者かと言えば、必ずしもリンクしていないのだ。技術はイコール<金>ではないのだ。
 
  需要と供給の関係だろうってことになった。必要とする要求がどれほどあるかによって始めて技術が<金>に成るのだ。確かに球体をより真球体に造り上げるのは、現在の先端機械よりも<匠>による方が、より精度がいいものが出来るらしいのだが、そんな精度のいい球体を欲しがる人は限られてくると言うことだろう。
 
  ところで、最近の家電にしろ、事務機にしろ、いろんなものの本来それ自体の機能以上の機能を付加されたものが多い。あまりにも多くて、その全てを使い切らないうちに寿命が来てしまう。携帯電話がその代表格だ。あの機能を全て使いこなしている人が何人いるのだろう?メーカー各社、売らんがために開発にしのぎを削っているのだろうが、何処でもクリヤーな音声で途切れることなく、安く気軽に話せると言った本来の携帯電話の基本性能の向上にもっと重点をおいて欲しい。カメラなど付けなくてもいい。そんなことをするから、どこかのアナウンサーが女子高生のスカートの中を写そうとするのだ。いや、論法がねじれて恐縮!恐縮!あれはアナウンサーの人格の欠如のせいだもん・・・ね。
2006/5/17
by iwaserou | 2006-05-17 23:47 | Trackback | Comments(0)

一番の楽しみ

  <第三のビール>う~ん?はてな?<第三の男>ならよく知っているのだが。夕刊を開いて考え込んだ。<第三のビール、発砲酒を抜く>おいおい!そんなにどんどん話を進めないでくれ!下戸である<いわろう>には、別世界のニュースなのだ。<第三のビール>とは、通常のビールとは異なり、主原料を麦芽やホップなどに限定しないビール風味のアルコール飲料の俗称で、原材料に工夫がほどこされているため、課税額が低く抑えられ一般のビールや発泡酒より低価格で販売されているらしい。この第三のビールは5月からの酒税法改正で350ミリリットル缶あたり3.8円増税され、値上がり前の駆け込み需要が膨らんだため<第三のビール、発砲酒を抜く>ことになったとか・・・。
 
  肝臓はアルコールを酸化させ、アセトアルデヒドという有害物質に変える。この有害物質が吐き気や頭痛といった悪酔いの原因となる。肝臓はさらにこれを分解し、正常な状態に戻す能力を持っている。この分解能力には個人差があり、その能力が極めて低い人が<下戸>というわけだ。ところで欧米人にはそれを表す<言葉>すらなく、アジア人に多いこの<下戸>は遺伝子によるところが大きいことは、ほぼ常識になっている。
 
  <いわろう>には二人の息子がある。ところがだ、この二人が<下戸>と<上戸>の真反対なのだ。長男は、私の血を引いてか<下戸>で、次男が<上戸>なのだ。長男の<下戸>は筋金入りだ。酒の<さ>っと聞いただけで酔い、奈良漬けでも酔っぱらう。次男の<上戸>もこれまた筋金入りだ。いまだかつて酔ったところを見たことがない。中学の頃から母方の法事なんかで、内緒でチビリチビリやっていたようだ。
 
  この二人、酒の強さも真反対なら性格も真反対なのだ。長男は饒舌家で積極的で、群がらず、どちらかと言うと外向的だが頑固だ、次男は寡黙で消極的で、内向的が故に群がり交友関係が男女ともに多く社交的で、頻繁に出歩き<午前様>の常習者なのだ。
 
  でも長男はまだ三十歳で、次男は二十五歳である。彼らは<一人前の大人>だと思っているだろうが、まだまだこれから<化ける>のだ。<いわろう>は三十三歳にして、大きな人生転換とともに<性格>も大きく変貌した。息子二人のこれからの<変貌>が<いわろう>の一番の楽しみだ。あとは黙ってそれを待つだけだ。
2006/5/16
by iwaserou | 2006-05-16 23:09 | Trackback | Comments(0)

古女房を思った

 「おとといのお昼は何食べた?」って聞かれて即座に、それも正確にどれ程の人が応えられるのだろうか?また、突然街で見掛けた芸能人の名前を「ほら!あの連ドラのあの役の・・ほら?」ってなかなか名前が出てこなかったりする。「これってそろそろ、私も認知症なのかなぁ?」って落ち込むことがある。人生五十年以上もやってくれば、そんなこと誰しもあるだろう?いや、むしろ年齢にはあまり関係がなさそうで、それらは脳の基本的な働きによるものだそうだ。

 我々の脳の記憶を司っている器官では、必要なものとそうでないものを取捨選択して、自分にはあまり必要でないものについては記憶せずに、重要なものだけを記憶しているのだそうだ。コンピューターとの決定的違いがこの<忘却>するということらしい。おとといの昼飯に何を喰ったというより、今晩あれが食べたいと食欲をそそる食べ物に思いを巡らす方が、よほど生命維持には必要ということだろう。うまくできてるもんだ。この<忘却>する能力がなければ、脳の記憶容量がすぐにパンクしてしまうだろう。
 
 久しぶりに訪問した客先で、そこの社長さんに突然聞かれた。「岩瀬君!観たかネ?」
「・・・?」「いや~女房に連れられてネ」F社長は、この間の土曜日に封切った映画<明日の記憶>を夫婦で観てきたのだそうだ。F社長とは長年おつき合いさせていただいているのだが、一度も映画の話題なんか出たこともないのに・・・。「よかったね!文句なしだよ!」F社長はベタ褒めである。さすがに国際スターだね!渡辺兼が良かった!ってF社長は力説するのだ。

「いやネ!カミさんがネ!行こう!行こう!ってネ!誘うもんだから・・・」しきりにそう言い訳しながら、脚本がいいんだヨ!伏線が上手く施されていて、感情の高ぶりが計算されつくしていて、映画なんか観て泣くもんかって出掛けたF社長さんが、ついに負けて目頭にハンカチを当ててしまったそうだ。若年性アルツハイマーの病気のことを考えさせられるより、夫婦のあり方を考えさせられたらしい。ラスト近くでは、どちらともなく手と手を握り合っていたって、臆面もなく話していた。岩瀬さんもご夫婦で行かれたらいいですよ!F社長は帰り際もそう言っていた。<いわろう>は帰りのメトロでウトウトしながら、三十余年共に夫婦している古女房を思っていた。
2006/5/15
by iwaserou | 2006-05-15 22:30 | Trackback | Comments(0)

神戸はどっちだ?

  ピンポ~ン 「宅配便です!」印鑑を押して受け取って、両手に抱えたひとつの箱。なんと、<いわろう>の寡黙な次男から家のカミさんへの<母の日のプレゼント>カーネーションの花束だった。「ノルマなのよネ~」カミさんは受け取るなりそんなことを言った。次男は大手の某運送会社に勤務するサラリーマンで、社員に<ノルマ>をかせられたから仕方なく送ったのだと言うのだ。「素直に感謝しろ!」即座に<いわろう>はカミさんを叱責した。息子が、母親に送ってくれた行為に陰口でも難癖をつけてどうする。<ノルマ>だろうがなんだろうが、送らない奴は送ってくれないのだ。母の日すら忘れている奴もいるご時勢に、その言いぐさはないだろう。
 
<いわろう>の母親は昭和54年8月10日午後12時25分、入院先のS病院で、心臓に直接<電気ショック>を何度も与えられながらも、蘇生することなく、<いわろう>の涙溢れる瞳の中で、この世を去った。享年65歳<いわろう>31歳の猛烈に残暑厳しい昼下がりだった。父から<母危篤>の電話を職場に受けて、どんなに急いでS病院に急いだことか?飛び込んだ病室の光景は今でも鮮明に瞼に残っている。
 
飛び込んだドアーと真反対の窓から、差し込む夏の日差しの逆光に、浮かぶ光景は筆舌しがたいものだった。馬乗りの医者が、母の心臓めがけて、電気ショックをやっているところだった。<いわろう>は涙声で医者に懇願した。「もう!やめて!もういいから!」
医者はそんな言葉を聞きもせず、ただひたすらにショックを与え続けた。その度に母の身体は弓なりになり、単なる一個の物体のようにベットで上下していた。
 
母の数々ある思い出の中で、もうひとつだけ選ぶとしたら、やはり幼年時代のあの怪我のときの思い出だろう。少学二三年の頃、近所の子供達とチャンバラごっこをして、追われ逃げ惑っているとき、足がもつれ転んで溝のコンクリートの端に左瞼をぶつけ、裂傷を負い、左目が真っ赤な血だらけになった。当時の<いわろう>はこのまま失明してしまうのだと落胆していた。そのとき病院まで背負いながら「大丈夫だから!」って宥めてくれた母のあの広くて暖かった背中の感触だろう。<いわろう>にはカーネーションを捧げるあの愛情溢れる背中の母は、この世にはもういない。母の眠る墓のある神戸の方向に、ただただ合掌する母の日だった。
2006/5/14
by iwaserou | 2006-05-14 22:53 | Trackback | Comments(0)


<いわろう>は、団塊世代のジジイです!今日も元気だ!ブログが書ける!


by いわろう

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