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あなたも大根

 <いわろう>は、某芸プロスクールのシニア部で一年足らずだが<演技>の勉強を囓ったことがある。当初<舞台俳優>をめざしていたのだが、ここぞと思う<オーディション>で、四苦八苦しながら最終審査まで、行き着きはするのだが、結局<舞台>には立てなかった。そして自分なりに<結論>を出して、そこを辞めてそろそろ一年になる。のだが、いまだに<テレビドラマ>や<映画>や<舞台>を観たりする時<ストーリー>は二の次で、つい役者さんの<演技力>に目がいってしまう。

  そして<自然体>で演じる難しさをいつも感じている。観ていると、プロの役者さんでも<ギコチナイ>立ち居振る舞いの方も大勢いるくらいだから<自然体>で演じることがいかに難しいのかが判る。ところが、若いポット出の<歌手>が、ロクスッポ<演技>の勉強もせずに難しい役柄を<好演>することがある。そもそも<演ずる>という<スキル>には、持って生まれた<モノ>が大きく左右し、後天的に身につける<技術>は殆どいらないのかも知れない。

 <広島市中区のスーパー「マルナカ白島店」に強盗が入り約1000万円が奪われたと通報があった事件で、広島中央署は17日、被害にあったとうそをついて売上金を盗んだとして、同店副店長の大宮啓史容疑者(32)=広島市西区=と、知人で中古車販売会社アルバイトの八木崇容疑者(29)=住所不定=を窃盗の疑いで逮捕した、と発表した。八木容疑者が大宮容疑者の手足をテープで縛り、強盗に襲われたように装っていた。説明があいまいなため大宮容疑者を追及したところ、強盗を装ったことを認めたという。調べでは、2人は15日午後11時ごろ、同店から売上金約1500万円と防犯カメラ映像の録画機1台を盗んだ疑い。(アサヒドットコム引用)>

 容疑者の<お二人さん>も<強盗に襲われたよう>に装って<自作自演>の大芝居を打ったのだろうが、演じることの難しさを身をもって<体験>したであろう。本当に<世間>を騙したいのなら、<強盗>について<もっと研究>し、<実際に強盗>を体験するぐらいの熱心さが必要だろう。<自然体>で演ずると言うことは、<演ずる>ことではない。無意識に立ち居振る舞いと台詞が、その人から沸き上がってこそ、観る人に<実存感>を与えるのではないだろうか? それらしき<振る舞い>では、スグに見破られてしまう。
2006/8/17



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by iwaserou | 2006-08-17 22:12 | Trackback | Comments(1)

観なくてもいい!

 <いわろう>は二十歳後半から三十歳前半のころ<読書>に凝った。一時期<星新一>にも凝り<全集>は殆ど読んだ。星新一は<ショートショートの神様>である。新鮮な着想、完全なプロット、意外な結末の三拍子が<ショートショート>の醍醐味だ。当時、SF作家を志し、懸賞に応募していた<いわろう>の<駄作の下書き>が何編も残っている。

  星新一は、小松左京・筒井康隆と並んで「SF作家の御三家」と称される。その<御三家の一人>小松左京の原作<日本沈没>のリメイク版、東宝映画『日本沈没』を観てきた。 

  田所博士(豊川悦司さん)が、コンピュータで弾き出す「沈没まで1年足らず」という冷酷なシミュレーションは、所詮SFだとしても<荒唐無稽>すぎる設定である。そもそも地殻変動のサイクルは何百万年程度で進行するハズ。そこのところは<娯楽映画>として目を瞑っても、<その説明>をだらりだらり長時間引っ張られても、眠気を誘うだけだ。 それにしても<トヨエツ>は<いい役者さん>だ。存在感がピカイチだった。

  田所博士が小野寺君(草なぎ剛さん)に、成功率がまるでない仕事の指揮をする場面がある。苦渋の末、押し殺して「頼む!」とマイクを握り一言だけで、海底にいる小野寺君に指揮を執る。男の責任感や使命感や部下を思う愛情やらがにじみ出た<いい演技>だった。 小野寺君と阿部玲子(柴咲コウさん)の中途半端な<恋愛劇>は頂けなかった。設定がまるで不自然で<感情移入>がし辛かったのだ。小野寺君にまるで<危機感>がなく、研究所や故郷や、やたら動き回るのも不満のひとつだ。

 とにもかくにも、この映画のテーマは、小野寺君の母親(長山藍子さん)の台詞「命より大事な場合もあるの。人を好きだという気持ちは。」に集約されている。

 また、首相役の石坂浩二さんの「このまま何もしないほうがいい。1億2千万人がこのまま日本という国土とともに沈むのが一番いいことなのだと。私にはこの言葉が一番しっくりきたんです。」の台詞がサブテーマとも言えるのだろうか?。

 ストーリー性として観たいのなら<観なくてもいい>映画だろう。本で読ん、頭でイメージを膨らませて楽しむ方が得策だ。でも<トヨエツ><草なぎ>両名のファンは、もちろん必見だろうし、ファンでなくとも両名の名演技は<鑑賞>に充分値すると思った。
2006/8/16



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by iwaserou | 2006-08-16 22:55 | Trackback(3) | Comments(0)

私の特技

  この間の土曜日の午後、同窓会に参加してきた。<いわろう>の元所属していた芸プロスクールリタイヤ組の同窓会である。およそ半年ぶりの再会で「痩せたわネ~!」って<いわろう>はみんなから開口一番に言われた。スクールの帰り道によく立ち寄って<ダベリング>した懐かしのファミレスでの同窓会。周りに気兼ねすることもない<シニアパワー>ギンギンの面々が繰り拡げた会話は、さぞかし壮絶なるものであっただろう。

「CM専門のプロダクションに行くことにしたの!」六十歳半ばのG婦人は、十数万円の入所契約金を既に納め、三ヶ月のレッスン後、CMに出るから・・・って。百数十人の受験者がいたそうよ!残ったのは25名なの!G婦人はそう自慢げに続けた。透かさず「また!そんなこと言って?金さえ納めれば誰でも入れるのじゃないの!」と合いの手が入る。G婦人はもちろん、ご不満のようだ。「私!面接で御詠歌が出来ます!って言ったの・・・」「・・・」それを聞いていた一同、言葉が出なかった。

「それで?面接の人何って言ったの?」辛うじて誰かがG婦人に聞いた。「今ここで出来ますか?って聞かれたので、もちろん!御詠歌やったわよ!」それ聞いた一同、またしても黙して何も語らず。それは、立派な特技で、プロダクションに取ってみても、有能な(?)人財(?ジンザイ?)に、確かになる。即、役柄にマッチングする<オファー>が入りそうだ。俄にそれらしく演じても、年期の入ったG婦人には叶わないだろう。「そのうちGさんもノバァおばさんのようにCMで全国区になるかも?」との誰かの発言に、一同異論を唱える者もなく、真面目な顔で聞いていた。

 特技と言えば、何だか特別なものでも考えがちだが、誰でも探せばあるものだ。<いわろう>もプロダクション在籍中にプロフィール用の調査票が回ってきたとき、<特技>の欄に書くことがなく困り果てたものだった。ギターが弾けるっと言っても趣味程度で、人様からお金を戴いてお聞かせする程でもないし、落語、漫談のたぐいは、会社の慰安旅行の宴会にでもお呼びの掛からない程度だ、困り果てて<関西弁が喋られます>って書いて提出したら、事務局で「立派な特技です」って真面目に受理された。関東圏で<関西弁が喋られる>のは、立派な特技なのだ。と言っても、役を演ずる上での<特技>ですがネ!
2006/5/30
by iwaserou | 2006-05-30 08:00 | Trackback | Comments(0)

一発勝負

  昨夜は仕事の後、某メーカーの新製品講習会に出席してきた。その帰りのバスに乗り、最寄りの駅までの途中、長い信号待ちに出くわした。その間、何気なく見たビルの一階に有名学習塾の○○分校を見つけた。そこだけが真っ昼間のように明るい照明の下、来春の受験目指した若人達が、講師の指し示すホワイトボードを真剣な面持ちで、睨み付けていた。その壁には一枚の張り紙があった。<・・・練習は本番のつもりで、本番は練習のつもりで・・・> ってところだけが辛うじて読みとれた。
 
そういえば受験って酷なもんだ。一発勝負の世界なのだ。だからこそ本番でもリラックス出来るだけの実力を備えなければならないということなのだろう。何時間勉強しても、どれほど繰り返し学んでも、本番に合格せねば、全てが終わる。
 何事でも<自然体>で出来ればいいのだが・・・。
<いわろう>が少しかじりかけて、断念した<演劇>の世界でも盛んに<自然体で!>と教えられる。日常生活を切り取ったような<場>を作り出せれば本物だ。観客をその<場>の一員であるかのように思わせる<場>を創造出来るか否かは、演ずる側の本当の<自然体>によるところが大きい。 
 
<いわろう>の元所属していた芸プロスクールに現在も通っているS君からのメールにこんな事が書いてあった。何ヶ月か練習して、本番を撮影し編集をしたVTRを見たのだが、がっかりだったらしい。台詞を話しているときは身振りがとまり、動いているときは台詞がぎこちない。練習のとき、講師は何にも言ってくれないので、こんなもんかと思い、高を括っていたらしい。客観的に観て、いかに自分の<実力のなさ>を知った・・・。ってS君は、書いて寄越していた。
 
講師は身をもって<本番>を体験させることで、更に<演ずること>の深みに入れることを教えてくれたのだろう。練習中にS君達が、こうだの!ああだの!いっぱしの演技論を講師にぶつけても、何の回答もなかった講師が、VTRを観て一言「こんなもんだ!何処にも出せない!」って、そして「結果が全てなんだ!」っていったきりだったそうだ。

<演ずること>も<受験>と同じで、これまた一発勝負なのだ。そして、そこで結果を出せるのが<お金を取れる>プロであり<実力>と言うことだろう。
2006/5/26
by iwaserou | 2006-05-26 09:41 | Trackback | Comments(0)


<いわろう>は、団塊世代のジジイです!今日も元気だ!ブログが書ける!


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