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温かい「家族の絆」に包まれて

暮れから咳が止まらなく、どうもひき始めた風邪をこじらせてしまったようだった。今年の正月は、文字通りの「寝正月」になることを覚悟していたのだが・・・。今日になって咳も止り快復に向かっているのが実感できる体調になった。元旦にいただいた年賀状で、出しそびれていた方からへの年賀状を、先ほどポストへ投函してきたところだ。


「咳のときは口を押えてよ~~」という、アラフォーの一人娘からの叱責に、咳を堪える苦しさも加わって、肩身の狭い思いであった暮れのことを思えば、とりあえず咳が収まっただけでも、快復宣言をしたいものだ。


ところで、「いわろう」は、元来「薬は飲まない派」である。そんな「いわろう」でも、「今回は飲んだ!」というより、「飲まないでおれなかった!」。というのも、娘が暮れに買ってくれた「風邪薬」だからである。


それも、「咳に効く薬」と「のど薬」の二種類である。口では厳しく叱責し、傍にもよりたがらなかったくせに、ちゃんと心配してくれていて、薬を買ってくれたのは、なによりも嬉しいことだった。今回、風邪の治りが速かったのは、薬の効果より、娘の愛情の力の方が勝っていたのだろう。


まだ幼い娘が、高熱でうなされていたころ、深夜の病院へ車を走らせたり、徹夜で看病したことを、思い出しながら、立場がすっかり逆転している状況に、普段は見えないで、気づかない温かい「家族の絆」を見たような気がし、「とてもいい新春」を迎えている次第だ。




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by iwaserou | 2019-01-02 10:28 | 日記

「男と女のモテ会話術」長住 哲雄・著<こう書房>を読んだ

どちらかといえば、青春時代の<いわろう>は、女性にモテた方だった。でも、それは数ばかりで、質の方はサッパリ駄目だった。多い時には、トッカエヒッカエ5人の彼女と付き合っていた時期もあったが、いわゆる「男と女の関係」になったことは一度もなかった。今思えば、その一線を超えられなかったのが、長続きしなかった大きな原因だったのだろう。


当時の<いわろう>が、本書を手にしていたら、もっと充実した青春時代を送れたかもしれない。本書のサブタイトルは、「一瞬でアレッ!?と思わせ、30秒で心を開かせ、10分で好きにさせる」であり、活字も大きく、チャラチャラした感じで軽い本だろうと読み始めたが、なかなかどうして、結構ノウハウが詰まっているオススメの本である。



相手を名前で呼ぶことは、よりフレンドリーな関係を築けると著者は説く。名前を呼ばれることで、人は呼んでくれたその人に対して、親近感を覚えるようになるという。また、上手い「あいづち」を打ってくれる聞き手が好まれるのである。などなど、ビジネスマンの人間関係を形成する上での教則本にもなる一冊である。


本書の読みどころは、「男と女の違い」を端的に指摘し、読者に「なるほど」といわせるところだ。たとえば、女は「私も同じ」と共感したがるが、男は「オレは違う」と差別化したがる。いわゆる、女は「共通性」を重視し、男は「違い」を重視するというのだ。


もっと、男と女の違いについて、「なるほど」と気づき、明日からの男女関係を、ワンランク上げたい若き男女にオススメの一冊である。


男と女のモテ会話術



長住哲雄/こう書房


<いわろう>のお薦め度 ★★★★☆



<いわろう>のお薦め度規準

(独断と偏見です。あしからず)

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★★★★☆読みごたえありでお薦め

★★★☆☆そこそこ読みごたえあり

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by iwaserou | 2018-11-10 22:41 | 読書感想文(お薦め度付き)

「鏡の花」道尾秀介・著<集英社>を読んだ

翠玉のごとく煌めく六編の短編は、年老いた<いわろう>の眠り込んだ遠い記憶を引きずり出してくる。折り合いをつけてねじ込み、仕舞った錆びた過去を、もう一度精算させようとする。何でもない毎日だった家族との営みが、実は今の自分のほとんどを形づくっていると、気づかせてくれる小説群である。


<<思えば母の声には昔から魔法のような力があった。あの町の冬、いっしょにどこかへ出かけて帰ってきたとき、「寒かったね」と言われれば、まだ暖房もつけていないのに手足があたたかくなった。学校で友達と解り合えず、つらい思いをしたことを打ち明けたときは、「大変だったね」と言われた途端にほっとした。何気なき口にしてくれる過去形が、事実をいつも本当に過去へと押しやってくれたのだ。そして、言葉の最後に母が添える、「ね」というやわらかな響きの一文字が、これまでも、これからも、自分の抱える重みを母が等分して抱えてくれるのだという確信をくれた。>>(<<~>>は本文より引用)


誰もが母から生まれるという、あたりまえのことを。あたりまえの母の深い愛で、育まれていたあの頃の未成熟な自分を。あの頃、母に向かった意味のない暴挙は、いかほど母を傷つけていたのだろう。さまざまな過去の蹉跌を目覚めさせられ、老体が震撼する。虚構であるはずの文学という世界が、現実を凌駕するのを味わった。


誰もが過去から来て現在にいる。やがて未来に進み出れば、今がすぐ過去になる。不可逆を強いられる人生という一本の道は、後悔ばかりでできているようだ。様々な家族の有り様が様々であるようでいて、実はあまり変わりのない似たり寄ったりだったりする。


交錯するそれぞれの人生が、火花をともない弾き合いながら、解け合いながら、新たな人生を織りなしていく。生きる価値があるのか?ないのか?考える以前に、すでに生きている自分を意識しないではいられない。


5章 かそけき星の光(初出;小説すばる・20134月号)は、<いわろう>の一番のお気に入りだ。遅読家で有名な<いわろう>を俄に速読家にした筆力は、さすが山本周五郎賞を授かる実力派だ。


鏡の花

道尾 秀介/集英社




<いわろう>のお薦め度 ★★★★☆

<いわろう>のお薦め度規準

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by iwaserou | 2018-10-16 21:26 | 読書感想文(お薦め度付き)

アラフォー女にはご注意!


<いわろう>は、22歳のときに、運転免許を取得して以来、ほぼ半世紀に亘り、車を運転している。そして、サラリーマンから独立後の直近30年間は、ほぼ毎日運転している。もう地球を何周したことになるのだろう。地球一周を4Kmとすると、多分25周は軽く回っているだろう。


その間、交通事故にいく度か巻き込まれ、警察のお世話になったことがある。ほとんどが<モライ事故>である。左側面から二度、右前方からも一度ある。この時はエアバッグが作動し、車内が真っ白になって、パニクったものだ。さらに、追突にいたっては、軽いのも含めて三度もホラれている。それも、タクシドライバーのよそ見運転による追突事故では、むち打ち症治療に半年間の通院を経験している。


そんな、モライ事故経験豊富な<いわろう>だから、安全運転には人一倍注意している。




ところで、最近ヒヤリとさせられたことがあった。先頭で信号待ちしていた<いわろう>は、交差点の左側の視界が遮断されていたので、前方信号が青になっても、慎重にアクセルを踏みかけた矢先、停止信号になっているはずの交差道路から、強引に右折し<いわろう>の車前面を、左から右にかすめて走る車があった。


運転者を確認すれば、またアラフォーらしき女性だった。「危ない運転をする~~~!」<いわろう>は、車内で怒鳴っていた。最近、女性ドライバーが増えたからか、危ない運転をする人に女性が多いように思う。それもアラフォーの女性だ。過日も、あおり運転してくる運転者を、ルームミラーから確認すると、斜めに加えたタバコを燻らす、アラフォーの女性だった。


車を運転すると性格が、豹変する人が多いとは聞く。ご本人の単独事故は自己責任で解決すればいいが、<モライ事故>は、お断りしたい。と言いつつ、<いわろう>も、いつ何時加害者になるかもしれない。スピードを控えめにさえすれば、事故率は激減するという。改めて、安全運転に心掛けようっと!




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by iwaserou | 2018-10-12 22:13 | 人間観察

「新しい分かり方」佐藤雅彦・著<中央公論新社>を読んだ


<いわろう>は、一匹オオカミだ。古希を過ぎた老いたオオカミの社長だ。かつて、勤めていた会社を、不惑であるべき四十歳で、退社して柄にもなく「独立」したのだ。創業当時は、サラリーマンの年収を越える稼ぎがあったが、創業以来三十年間で、手にしたものは借金だけだ。


夢もなくショボくれていた職場から、三十歳のとき運よく超のつく優良企業に転職。それまでとは別世界のように、働いたというより働かされた。超どころか、そこの内実は世間の「一流企業」という評判とは、裏腹に「タコ部屋」同然だった。


でも、いい上司に巡り合えて、チャレンジ心を刺激され、独立へと舵をとったのだ。


その上司とは、M商社よりヘッドハンティングされたN部長である。とても、厳しぃひとだった。社員はいつもピリピリしていた。そのN部長語録はいまでも、たくさん頭に残っている。そのうちのひとつが「分からないことがあれば、分けてみること!」である。文字通り、分かるところまで細分化しろという教えだった。


そんな思い出に導かれるように、本書を開くことにした。



本書の帯文には、<「分かる」って、こんなに気持ちいいことか。「伝える」には、こんな方法もあったのか。メディアの枠を超え。常に新しいコミュニケーシヨンデザインを提案してきた佐藤雅彦が、想像をはるか上を行く「分かる」「伝える」をお見せします。そこには、新しいあなたがいる。>とある。なんって!ワクワクさせるのだろう!


N部長の教えの通り、「分けて」「分けて」そして「分けて」分かろうとする。しかし、著者のいうように、「自分の中に新しい体系を作り始める」ことに苦労する<いわろう>である。


「あみだくじが重複しない理由」や「ティシュペーパーの箱の中の対角線を、箱を壊さずに測定する方法」、さらには「台秤の皿がいつも水平な理由」など、分からないんだけど、興味を惹かれることがページに溢れている。老若男女が楽しめる良書と言えるだろう。


新しい分かり方

佐藤 雅彦/中央公論新社



<いわろう>のお薦め度 ★★★★☆


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by iwaserou | 2018-10-08 21:19 | 読書感想文(お薦め度付き)

「日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない」湯山玲子と二村ヒトシの対談集<幻冬舎>を読んだ

「結婚適齢期」とは、男女が結婚するのに適切とされる年齢範囲のこと。しかし、それは国によっても、文化や社会、あるいは時代によっても大きく異なる。わが国における現代では、大きく晩婚化しているのは、ご存知の通りだ。極端なことを言えば「結婚適齢期」は、わが国ではもう死語化しているといえそうだ。


<いわろう>の青年期では、なんの疑いもなく「結婚するのが当たり前」の社会通念があった。<いわろう>は5人兄弟の末子で、兄や姉が年齢順に結婚し、独立して行くのをみて育ったので、自分も何の抵抗もなく結婚したのだ。あのころ「わたしは、結婚なんてしない!」なんて、大声で言える雰囲気もなかった。


ところで、本書で、湯山氏は「草食化」とは、単にセックスしないという意味ではなく、男による男からの逃避でもあると説く。が、あくまで、それは、「男らしさ」とか「女らしさ」を前提にした解釈のように思う。男はこうであるべきだという固定観念にとらわれているのだ。「草食男子」は、「生き方の自由度が緩和された時代の産物」のひとつの現れだと<いわろう>は思う。


また、湯山氏は言う。自由を縛り、縛られる不自由さを快感と、感じる回路が「恋愛」だと。これには<いわろう>も同感である。また、恋愛の醍醐味って、好きになったことで、こっちの価値観が変わること、と説く二村氏にも、<いわろう>は賛同した。


アダルトビデオ監督である二村氏と、著述家でプロデューサーのパワフルな湯山氏の対談集であるので、市井の人からかけ離れた話も多いのだが、結構考えさられることもある対談集である。タイトルから受ける印象だと、日本の将来を危惧している話なのかとも思われがちだが、けっして「もっとセックスに励んで、人口減少に歯止めを!」という本ではないのは確かだ。


<いわろう>は、本書を読んで「セックスレス」も、生き方の多様化のひとつにすぎないと思った。要は、自分の生き方について、他人様からとやかく言われるものではないし、責任さえ負えるのなら、あくまでも自由であるということだ。


「人生にはルールはない!あるのは、自己責任に裏打ちされた自由だ!」が、<いわろう>の生きて行く羅針盤の根幹だ。


日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない

湯山 玲子,二村 ヒトシ/幻冬舎


<いわろう>のお薦め度 ★★★☆☆



<いわろう>のお薦め度規準

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by iwaserou | 2018-10-05 22:01 | 読書感想文(お薦め度付き)

奥様に、オ○ンコ出しますネって言われても・・・


<いわろう>が遊び呆けていた、大学時代の話だ。<いわろう>は、あのころ、ロクスッポ大学も行かず講義も出ず、朝から晩まで、パチンコだ!麻雀だ!女あそびだ!と、今思えば時間を浪費していたものだ。そんな、半世紀以上前の懐かしい話だ。


当時、夏と冬に決まって、やっていたアルバイトがあった。それは、デパートの贈答品を、一般家庭に届ける配達業務である。中元や歳暮の繁忙期に限って、デパートからその配送業務を請け負った「配達所」というのがあった。それは、エリアごとにあり、多くの学生アルバイトが働いていた。


中元シーズン真っ盛りの暑いある日、昼食後いつものように雑談をしていた。どこからか「あそこの奥さん!今日もスケスケの服着てたゼ!」「有名だよナァ~」「先輩も言ってたよ!」「そうそう!思わせぶりに、お冷でもどうかしら?ってね!」「誘ってんだ!きっと!」という噂話。


その話題の奥様は、今でいうアラフォーの坂道途中だった。それからしばらくしたある日、そのエリア担当の学生が休みで、<いわろう>が回ることになった。運よく話題の奥様宅へのお届けものがあった。<いわろう>は、平静を装うのだが、心臓は早鐘状態。



玄関先へ、「は~~い!」応対に出てきた話題の奥様は、評判通りの「いい女」だった。「あの・・・」<いわろう>の喉はカラカラ。モジモジしている<いわろう>に、奥様の放った言葉に<いわろう>は仰天した。


「今!オ〇ンコ出しますね!」


といつて、奥様は魅力タップリなヒップを、左右に振りながら奥へ消えて行った。<いわろう>の身体は沸騰状態だ。『確かに!オ〇ンコ出します!って言ってたゼ!誘って来るって本当なんだ!・・・』<いわろう>は、それなりの覚悟を決め、暴れる股間をなだめながら、奥様のお戻りを今か今かと待った。


「お待たせ!」って戻って来た奥様の指先に、摘ままれている物体を見て<いわろう>の期待で積み上げた緊張の山の頂は、大きな音と共に崩れ去った。<いわろう>は、印鑑を差し出す奥様の顔を見ながら、『オハンコなんて!・・・ハンコにまでオをつけるなよ!誤解させるな!」と心の中で大声出して叫んでいた。


(ハ)を(オ)と聞き間違えて、一人で興奮していた、血気盛んな青春時代の濃いピンク色の想い出だ。



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by iwaserou | 2018-10-02 21:43 | 人間観察

Sってセックスのことだったのね?


「赤い夕陽が、校舎をそめて、二レの木陰に、弾み声」は、舟木一夫が唄って大ヒットした「高校三年生」の歌詞の冒頭だ。<いわろう>は、そのころ高校二年生で、夕暮れ時など学校前の小高い丘で、友人達とよく歌っていたのを憶えている。半世紀以上前の光景だ。


そんな時代のある日のこと、唐突にも父親が、ニコニコ顔で<いわろう>に、近づきながら、左右の手の親指と人差し指で、二つの半円弧をつくり、その端を繋いで見せたのだ。意味不明の父親のその行動に、<いわろう>は、戸惑うしかなかった。


どう見ても、二つの半円弧が繋がれて、できた父親の指はSの字にしか見えない。


「これ!やったことあるか?」と、そのS字を<いわろう>の臍のあたりに、近づけながら、質問してくる父親。<いわろう>は、それを恐る恐る再び見ながら、『S』『やったこと?』と交互に、心の中でつぶやいていたら、『Sって・・・スモークのことだ!タバコのことなんだ!』<いわろう>は、合点した。



「うん!友達と学校の屋上で、何度かある!」と、応える<いわろう>の顔を、怪訝そうに見ながら、あのときの父親の顔は複雑だった。それから、数年たち大学生になったころ、セックスの真似ごとをヤルようになって、その時のS字が、セックスの意味だったのだと気づいたのだ。


<いわろう>は、古希になった今でも、その正解を父親から聞いていない。いや!もう~聞けない!父親は亡くなって、四半世紀近くにもなる。今度、父親に逢ったら「あれは、セックスの意味だったんだね」って安心させたい。「学校の屋上で友達と、セックスをたびたびやっていたのか・・・」という、父親の誤解を解いてあげたいのだ。でもその機会も、もう~すぐだ!



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by iwaserou | 2018-10-01 21:28 | 人間観察

昼間っから!父と母がハァ~ハァ~言って・・・


<いわろう>が中学生時代の話だ。もう~半世紀以上も前になる、昭和三十年代のことだ。放課後には在籍していた卓球部で、汗を流していた。今でこそ、卓球もある程度は、脚光を浴びるようになったが、当時は代表的なネクラスポーツだった。


「日曜日なのに卓球の練習なのか?」と、チョッピリ寂しそうな、父親に送り出される中学生だった。でも、自分なりには、<三度の飯より>卓球にハマっていたのだ。使い古したラケットを、掌サイズに加工した小さいラケットでも、普通にラリーができるまでのスキルを身につけていた。


そんな、ある日曜日のこと、やはり卓球部の練習に、朝から学校で励んでいたのだが、急に腹痛をもよおし、自宅にもどってみると、母はもちろん父もいない。


カギもかけずに物騒だな~と、思いながらウチのなかをウロウロしていた。


すると、風呂場から父と母の話し声が聞こえる。「あなた~そのカタイので、もっと突いて!」「ここをか?」「そうよ!そこ!そこ!そこよ!」「ハァ~!ハァ~!」と、父は苦しみの中に快楽を混ぜたような、喘ぎ声で母に応えている。


「もっと腰を入れて!奥の方を掻きまわしてェ~~」「ハァ~!ハァ~!」父の喘ぎ声は明らかにバージョンアップしている。「こちらの穴もヤッテ~~~」母は母で、「きっと!気持ち良くなるから・・・」と途切れ途切れで、熱っぽい!



<いわろう少年>は、身体に電流がビリビリッと走った。『これが!かつて、先輩から教わった、夫婦の営みなのだッ!』と思った瞬間、持っていたバックを、床に落としてしまった。その音で夫婦の会話はピタリと止まって、風呂場の扉がガラリと開いた。


そこにいた父親の手には、先が硬そうなブラシが握られていた。「お~!早かったんだね!風呂掃除も終わったので、キャッチボールでもするか?」「・・・」<いわろう少年>は、腹痛も忘れその場に、ヘナヘナと崩れてしまっていた。



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by iwaserou | 2018-09-30 20:24 | 日記

人前でご婦人を泣かせたことがあります


<いわろう>のサラリーマン時代の話だ。30歳の後半、営業のサポート部門をまとめることになった。主な業務は、外勤の男性営業マンを支援することだった。そのスタッフとして、20歳代の二人の女性があたり、その取りまとめを仰せつかったという訳だ。


そのひとりの女性・W譲は、名門女子大を出て勤続5年目で、どんな仕事もテキパキとこなし、こちらがブレーキをかけなければ、仕事をやりすぎるきらいがあった。もう一人の女性は、普通の大学を卒業したてで、まだ学生気分を引きずっている若い女性だった。


ある日のこと、通常通りの勤務中「岩瀬さんは酷い!」っと言いながら、W譲が大粒の涙を流し始めたのだ。<いわろう>は、なにがなんだかわからずに、ただうろたえるばかりであった。その当時、同じフロアーには、およそ50名ほどの社員がおり、「岩瀬が女性を泣かせている!」という無言の驚愕伝播が、フロアー全域に席巻していくのが感じられた。


とにかく、この場を外さなければと考えた<いわろう>は、彼女を外勤営業マンのロッカーの影に導くことにした。経験不足の若い女性に、後を任せるのも不安だけれど、この際、優先順位を考えると、ボロボロ涙を流す女性を、これ以上衆目に晒すわけにはいかなかったのだ。



「どうしたの?」<いわろう>は、W譲に涙の訳を聞いてみた。「私なんか何も教えてくれなかったのに、Sさんにはなんでも教えてあげている」W譲は、<いわろう>が、Sさんを依怙贔屓しすぎるとのことだった。


「だって・・・Sさんには教えるべきことが多くあるからだよ!しかたないだろう?」「・・・」


無言で涙を拭き取るW譲の横顔を眺めながら、<いわろう>は、女性心理の深淵さにふれたような気がした。それは、Sさんに対する「嫉妬」という単純なものでなく、本来女性が持つ「自己愛の顕示」であったのだろうと、古希になった<いわろう>は、改めて想い出している。




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by iwaserou | 2018-09-28 21:42 | 人間観察


<いわろう>は、団塊世代のジジイです!今日も元気だ!ブログが書ける!


by いわろう

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